移動販売車で「ガス・電源・発電機」を上手に使い分ける方法

 

移動販売においては大多数の商材で加熱調理が必要になりますよね。

 

加熱調理ではガスか電気かどちらかを使うことになりますが、その両方を実際に使ってみた結果、移動販売ではガスの方が有利な場面が多いと感じています。

 

 

そこで今日は

・電気とガスで具体的にどのような違いがあるのか

・なぜガスの方が有利なのか

発電機を使用した販売は可能なのか?

 

ということについて知っていただき、上手に使い分けるための情報を公開したいと思います。

 

*クレープ調理の経験を基準とした比較ですので、その他の商材に当てはまるかどうかは各々ご判断ください。

 

ガスは使用できる場面が多い

 

先ほども書いた通り、移動販売ではガスを使った調理が断然有利となります。そこで、まずはガスを使った調理について解説していきます。

 

発電機に関しては最後に触れますので、是非最後までお付き合いください^^

 

さて、ガスの場合ですが火気の使用を禁止されている出店先以外ではどこでも使用できます。過去5年間で、火気の使用が禁止されている場所は2か所だけでした。

 

ですが電気の場合は当然のことながら、電源が確保できる場所でしか調理ができません。

 

私の周りの移動販売店オーナーさんは、バッテリーを使用した自家発電システムは搭載されていません。

 

私もそのような設備は備えていませんので、電源を使用する場合は全て現地で調達するようにしています。

 

ですが現地の電源には限りがあるため、クレープ焼き器のような大容量の電気調理器は使用が禁止されるケースがあります。(私の電気クレープ焼き器は1200w位必要になります。)

 

発電機を自分で用意するという手もありますが、福知山市での花火大会の爆発事故以来、発電機の使用を禁止しているイベントも少なくありません。

 

スーパーやパチンコ店など店頭出店での販売では、大抵施設に外部電源が設置されているため問題ないことがほとんどですが、大型のイベント出店を見据えた場合、電気調理器では出店できないケースも結構出てくるはず。

 

ですので汎用性という意味では、圧倒的にガスの方が使い勝手がいいのです。

 

参照:プロパンガス(LP)を個人で購入・充填する方法

ガスは出店料を抑えられる

これはどう言うことかと言いますと、電気使用量が出店料とは別で設定されている事が多く、経費である出店料の支払いが必要以上に多くかかってしまうという意味です。

 

例えば出店料が5000円だったとしても、1000円~2000円程度の電気代が別途徴収されます。

 

これが毎回となると結構な出費に繋がるんですよね。

 

どうしても電気調理器でないと対応できないならともかく、ガスが使えるならガス調理機器を使用した方が経費削減に繋がりますね。

 

 

ガスの方が調理の効率がイイ!

特に移動販売のイベントでは、

・お客さんは立ったまま順番を待っている。

・一定時間に大量の商品を販売しないといけない。

 

という状況が往々にして発生します。

 

逆にこれくらい忙しくならない移動販売店は、経営としてやっていけるかどうか厳しいところだと思います。

 

移動販売の商品の値段は、高くてもせいぜい1000円程度ですよね?客単価が低い分は大量に販売することでしか利益に繋がりません。

 

移動販売をやるならこれくらい忙しくなるお店を目指さないといけないのですが、その時に作業スピードが大変重要になってきます。

電気機器は一旦温度が下がると、再加熱に時間がかかる

例えば私が持っている100Vの電気調理器は、クレープの生地を5枚くらい焼き続けているとどんどん温度が下がってくるんですね。

 

途中で焼くのを止めて、鉄板の温度が再び上がるのを待たないと次が焼けないのです。

 

電気調理機器は好きな温度に設定しておけば温度が一定に保たれ、温度管理がしやすいというメリットがありますが、下がった温度を急速に上げられるという点ではガスの方が優れています。

 

①ガスは温度を維持しやすい。

②下がった温度をリカバリーするのも電気より断然早い。

 

この2点もガスの方が電気調理器具よりも優れているのでオススメです。

 

200v電源の調理器具であれば、ガスと大差ないパワーがあるかもしれませんが、移動販売で200v電源の確保はほぼ不可能です。

夏場は熱中症に注意?!

 

ガスは調理機器周辺の気温への影響がかなり大きくなります。

 

自宅で使用するコンロでも、夏場はキッチンがかなり暑くなりますよね?IHだと暑いのはお鍋とガラストップ部分だけ。

 

移動販売車内でもそれと同じことが起こるんです。夏場の移動販売車の暑さは尋常ではなく、調理機器を全く使わない状況でも40-50度くらいにまで達します。

 

その環境で更にガスを使用するとなると、どれだけ過酷な調理環境になるかはお分かりいただけると思います。

 

体調を考慮した販売方法を考えておこう

いくら仕事とはいえ、働く環境が整っていないと大事な体を壊してしまいます。

 

熱中症のリスクを考えると可能な限り車内の気温上昇を抑えたいですので、私は暑い季節は電気クレープ焼き器、寒い日はガスコンロを使用というように、季節によって器具を使い分けています。

 

また私の知り合いのたこ焼き屋さんも、

『真夏の販売は意図的に少な目に販売するようにしている』

とおっしゃっていました。

 

たこ焼きの場合はガスで調理されるケースがほとんどなので、移動販売車内の大半をたこ焼き台(=ガス火)が占める状態になると、とても長時間販売できる環境じゃないとのことでした。

 

自分の体がもたないので、たくさん販売できる場所でも販売する数を減らさざるを得ない・・・・。

 

このように、夏場のガス調理については何らかの対策が必要になるということは知っておいてください。

 

ガス調理器と電気調理器、どっちが安い?

 

これは言うまでもなく、ガス機器の方が圧倒的に安いです^^

 

また電気代よりもプロパンガスの料金の方が安いと思います。ガス料金についてはこちらに詳しく書いていますのでご参照ください。

参照:プロパンガス(LP)を個人で購入・充填する方法

発電機ってどうなの?

電源を使えないなら発電機をつかえばいいじゃないか!と思われるかもしれませんが、常に発電機を使用して営業されている方は、私の周りでは見たことがありません。

 

現地の電源がどうしても確保できない時だけ発電機で電力を賄う感じにされています。

 

発電機はガソリンや混合オイルなど危険物を扱うことにあるため、使用が禁止されている施設が結構あります。

 

また、発電機の音の問題、匂いの問題もありますよね。

 

稼働中はかなり大きな音がしますし、ガソリンの匂いも飲食販売をする上で気になります。何より、他の出店者さんに気を使いながらの販売になるのが私は一番のデメリットになるんじゃないかと思います。

 

発電機の重さと大きさも大問題!

発電機稼働中の音と臭いの問題に加えて、発電機自体の大きさと重さが販売をしずらくする要因になります。

 

十分とは言えない広さの移動販売車。

大きな車ならともかく、それほど車内のスペースに余裕があるわけでもないキッチンカー事情の中で、更に発電機を積み込むスペースを確保するのはかなり大変です。

 

はっきり言って、邪魔!笑)

 

発電機、めっちゃ邪魔やねん!!

 

売るために必要な食材を積むスペースが大幅に小さくなってしまいます。これでは本末転倒。

 

こんな事情があるので、好んで発電機を使う人なんていません^^

保健所の規定で発電機が必要になる場合もあります!

営業許可を申請する保健所によって、その規定が全く違うということをこちらの記事で解説しています。

参照:移動販売の許可を取るには、都道府県ごとの申請が必要です!

 

この影響で、発電機などを使用した自家発電の仕組みがないと営業許可証を取得できない場合も出てくるかもしれません。

 

この場合は、営業許可証を取得するために絶対に発電機の購入が必要になってしまいますね。

 

これについては日本各地で保健所の基準が違いすぎて、とてもここでは書ききれません。

 

開業前に必ず保健所の規定を確認するようにしてくださいね。

【京都市の保健所の場合】

 

例えば京都市の保健所の規定では、扱う食材によっては冷蔵庫の搭載が義務付けられています。

 

更にその冷蔵庫は、車のエンジンを切った状態でも稼働できる仕組みになっていないといけません。

 

参照:京都市で移動販売車の許可を取得する方法

 

この場合冷蔵庫と一緒に発電機を搭載していれば、冷蔵庫を稼働できる仕様になっているとの判断になり、営業許可を取得できるとのことでした。

 

 

 

私が使っている発電機について

私も一応持っていますのでご紹介します。わたしが持っている発電機はこちら↓

・本体重量:30Kg(給油前重量)
 ・100V2600W
・大きさ(梱包サイズ):100 x 70 x 50 cm
 
 
この画像だと全く大きさが伝わらないと思いますが、とにかく大きくて重いです。
 
 
ただ性能としてはかなり高評価ですし、買って損の無い商品だとは思います。私がフルで電気を使って販売をする場合、
 
①電気クレープ焼き器:1200W
②冷凍庫:230W
③照明:10W
④換気扇:60W
 
合計:1500W
 
の電気を使用します。
 
 
この発電機なら途中でバッテリーが上がるなどということは当然ありませんでしたし、10:00-14:00くらいまでは途中で給油することなく継続使用できました。
 
 
それ以上は使ったことが無いのでガソリンの持ちは分かりません・・・。
 
 
 
商品レビューとしてはこちらの感想が参考になるかと思いますので掲載しておきます。
 

発電機には色々な種類があるけど 最初考えていた900wタイプは レビュー読む限り700wも使える事が少ないと言う。
時には半分程度らしい。
非常用としても使えると見て2600物にした。
ロープスタータも使えるけど この機種にはバッテリーが内蔵してあり、ちゃんと接続してあればスイッチで起動できる。
ガソリン7ℓで6時間位使えるようです。
最初使うときは必ずオイルを入れてから。

使ってみて
重い 移動が大変 なんたって乾燥重量でも30Kg
そして割とうるさい。 音量測定すると起動時52dB 稼動時73~86dBでした。
でも冬には時折大雪で停電もありえるので、この1台でほぼ1軒の電力がまかなえそうです。

 
購入してから2回ほどしか使っていませんが、今はどんな災害が起こるか分かりません。
 
 
オール電化の我が家で電源が使えない事態が発生した時に、発電機があれば重宝する!ということで、防災用品の意味も兼ねて自宅の倉庫に眠っています^^
 

LPガスを個人で購入する方法

以上、ガスと電気の特徴と発電機についてまとめてみました。

 

メリットとデメリット両方ありますが、

①最初の導入機器としてはガスを最優先する。

②必要性を感じた段階で電気調理機器や発電機を追加購入する。

 

の順番でいいと思います。

 

汎用性の高いガスが第一選択肢となるわけですが、どうやってガスを購入したらいいのかについてはご存知でしょうか?

 

ガスの購入・充填(←じゅうてん:ガスをボンベに詰めること)の仕方が分からない方は、次の記事で詳しく解説していますのでご確認ください!

 

参照:プロパンガス(LP)を個人で購入・充填する方法