この記事では移動販売のカフェ開業をご検討中の方に、
- 移動販売車のカフェに必要な許可
- カフェ出店におすすめのキッチンカーとは?
- 移動カフェにおすすめのメニュー
- 移動カフェの強みと弱み
- 移動カフェに最適なエスプレッソマシンの選び方
など、移動カフェ開業に必要な方法と手順をくまなくご紹介しています。
移動カフェ開業の成功・失敗は、「開業前にどれくらい丁寧に準備できるか」ということにかかってきます。ぜひ最後までお目通しください☆
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”none” bg=”blue” style=””]このサイトは、クレープ移動販売店オーナーミントがお届けしております![/chat]
移動販売のカフェ開業に必要な許可・資格
まず、移動販売の基本中の基本。移動カフェに必要な許可と資格について解説しておきます。
移動カフェの場合、たとえコーヒーメーカーを使ってドリップコーヒーを販売するだけでも保健所の許可が必要になります。
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”none” bg=”blue” style=””]缶コーヒーやパックコーヒーを仕入れて、開封せずにそのまま販売する場合には、営業許可は必要ありません。[/chat]
キッチンカーの中を保健所の指導のとおりに改装することが必要になりますし、それ相応の調理設備(シンク・冷蔵庫など)が必要です。
また、調理師免許をお持ちの場合はその免許証を保健所に提示しましょう。
お持ちでない場合は食品衛生協会主催の『講習』を受講して、食品衛生責任者証を取得する必要があります。
つまり、移動カフェには
- キッチンカーの営業許可証
- 調理師免許もしくは食品衛生責任者証
のふたつが揃わなければ開業できませんので、ご存じない方は移動販売で保健所の許可と資格の取り方の解説↓を熟読してください。

移動販売のカフェの出店場所
つぎに移動カフェに最適な出店場所についてです。
移動カフェの場合、どのような出店場所が考えられるでしょうか?
移動カフェにおススメの出店場所
移動販売の出店先になるのは主に下記のとおりです。
土日・祝日メインの出店先
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]手作り市・フェス・マルシェなどのイベント出店
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]住宅展示場・カーディーラー・家電量販店・携帯電話ショップなどでの買取契約(100食限定の無料配布など)
平日メインの出店先
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]ビジネス街・オフィス街
平日から土日祝日まで出店できる場所
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]ショッピングモール・スーパーマーケット・ドラッグストア
いろいろと出店先が考えられる中で、移動カフェにおススメの出店場所としては、
土日・祝日メインの出店先である『手作り市・フェス・マルシェなどのイベント出店』がもっともオススメの出店場所となります。
今やコンビニやスーパーマーケットの一角でも、100円そこそこでおいしいコーヒーが買えてしまう時代です。
この競合をしのいで、コーヒーの販売だけで平日出店して利益を出すのはそう簡単ではありません。
コーヒーの専門店のようなお店を目指したい方は、イベント出店で年に数回、週末だけに限定した営業にする方が利益に繋がりやすいです。
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”none” bg=”blue” style=””]「儲からなくても別にいい。」という方は、もちろん平日でも自由に出店してOKですし、各自の販売力や集客力によってしっかり利益が出せる場合も十分あるかもしれません。[/chat]
平日も出店するなら『食べ物』の販売に力を入れること
いっぽうで土日祝日以外に出店先したいとお考えの場合は、コーヒー以外の『食べ物』も販売することをおススメします。
正直コーヒーだけでは、平日の移動販売の売上としてはかなりキビシイのです。
食べ物とちがい、飲み物は基本的に自分が飲むためのものしか購入しません。
- 家族や友人のためのお土産として、一人で複数購入できるようなメニュー
- コーヒーとセットで買ってもらえるような単価の高いメニュー
があれば、平日の出店でも(コーヒーだけの営業よりは)利益に繋がりやすくなると思います。
移動カフェで出店できる『出店場所』の探し方
前述した通り、移動販売の出店先にはさまざまな場所が考えられます。
先輩キッチンカーオーナーたちがどのようにして出店場所を探しているのか、具体的な方法はこちらの記事↓で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。

移動販売のカフェにおける『強み』と『弱み』
移動販売のカフェの弱みとは?
移動販売にはどんな商品を扱ったとしても、必ず強みと弱みが存在します。
その「弱み」の部分をいかにカバーし、最小限のダメージで抑えられるかという点が移動販売でしっかり利益を出すポイントだといえるでしょう。
移動カフェの場合は前述のとおり、コーヒーだけでは売上に繋がりにくいという点が弱みとなります。
そこでこの点をカバーするために『食べ物』も合わせて販売することが、移動カフェで成功する一つのポイントなのです。
移動販売のカフェの強み
いっぽうで、コーヒー販売の強みとなるのが時間帯や季節を選ばずに販売可能なところです。
たとえば私が販売しているクレープ。
朝9時に開店したとしても、その時間に買いに来るお客さんってまずいません 笑)
また朝からオムライス食べる人とか、なかなかいませんよね。
その点コーヒーの販売であれば、たとえ朝7時に開店したとしてもすぐに購入される商品です。
- 朝から夜遅くまで、時間帯を問わず販売できるところ
- 冬はホットで、夏はアイスでオールシーズン販売できるところ
の2点が、移動カフェの最大の強みだといえるでしょう。
移動販売のカフェでオススメのメニュー
前述のような、移動カフェの弱みを補うためにも、コーヒーなどのドリンクと一緒に提供できる『食べ物』を販売できないか、考えてみましょう。
もちろんお好きなメニューを組み合わせてOKなのですが、移動カフェの場合は結構小さめの車を使って開業されることが多いです。
この場合、コーヒーマシンと一緒に調理器具も搭載するには、スペース的にかなり窮屈になってしまうことも予想されます。
よって、
- 省スペース調理可能なメニュー
- 少ない調理工程で提供できるメニュー
の2点を踏まえたメニュー選びを考えてみてください。
移動カフェのオススメメニュー①|ホットドック
移動カフェにおすすめのメニューとして、いくつかご紹介しておきます。
まず一つ目にオススメしたいのが、ホットドックです。
ホットドックは、パンとソーセージをトースターを用意して焼くだけ。
あとはキャベツを挟んでソースをかければ完成するので、簡単に調理することができます。
- 調理スペースも最小限
- 年齢を問わず人気のあるメニュー
- ご飯として、おやつとして、時間帯を問わずに販売できる
- コーヒーとの相性バツグン
などの理由からおすすめのメニューだといえます。
移動カフェのオススメメニュー②|ホットサンド
ホットサンドもホットドックとほぼ同じ工程で調理できるのでオススメのメニューです。
パンを焼く際にはこちらのホットサンドメーカーを使用します。
これにパンと具材(ハムやチーズなど)を挟んだ状態で、家庭用のカセットコンロ↓で焼けば完成です。
カセットコンロはこのような2口のコンロ↓を使うと、よりスピーディーに商品を提供できますね。

ホットサンドならホットドックよりもさらに省スペースで調理できそうですし、カセットコンロで焼けるので、電源確保に苦労しなくて済みます。
この点はホットドックにはない魅力の一つですね。
移動カフェのオススメメニュー③|カレー
さいごにご紹介するのがカレーです。
カレーは、ルーとライス(またはパン)さえあらかじめできていれば、キッチンカーの中では盛り付けるだけで調理が完了してしまいます。
調理が簡単なうえに省スペースで提供できるので、こちらもオススメのメニューです。
ただし、ランチタイムを過ぎると需要が一気になくなってしまうメニューなので、この場合はほかのメニューを組み合わせてランチタイム以降の需要が見込めるものを取り入れるといいでしょう。
移動販売のカフェにおすすめのキッチンカー
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移動カフェに関しては、「座って販売するタイプ」のキッチンカーのほうが圧倒的に多い印象です。
たとえば「軽バン」や「ダイハツミラウィークスルーバン」などの小さな軽自動車でも大きな支障なく営業されています。
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]個人的には「軽トラ」タイプをオススメしていますが、製作コストを抑えたい方は「軽バン」のほうがいいかもしれません。[/chat]
これらの車両は制作費用がかなり安く抑えられることもあって、カフェ開業者には大人気!
キッチンカーの車種はこれ以外にもいろいろありますので、こちらの記事で比較検討しながらえらんでみてください。

車の寸法や維持費、中古車相場など詳しく記載していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
移動販売のカフェのフランチャイズについて
移動カフェを一人で開業するというのは結構大変な準備が必要になります。
会社勤めをしながらこの準備時間を確保するのは本当に大変になるでしょう。
そんな方は『フランチャイズに加盟する』という方法を検討してみてもいいかもしれません。
[chat face=”man-1.jpg” name=”男性相談者さん” align=”left” border=”gray” bg=”gray” style=””]フランチャイズはロイヤリティの支払いがあるので、利益が残らないんじゃないの・・?[/chat]
とご心配の方もいるかもしれませんが、大丈夫。
今の移動販売フランチャイズは、「ロイヤリティフリー」が主流です。
- 自分の好きな屋号で開業できる
- 開業後の収入はすべて自分のものになる
という安心のフランチャイズシステムなので、一人で開業することが不安な方は一考の余地ありです。
なおフランチャイズについては、失敗事例も交えながら下記の記事で詳しく解説しています。

その中から移動カフェのフランチャイズを、この記事でも2つご紹介しておきますね↓。
移動カフェのフランチャイズ|ブーブーカフェ
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サポートの中身
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]費用|車両・備品100万円前後/研修費5万円/開業サポート費8万円~
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]ロイヤリティ|要確認
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]契約期間|要確認
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]費用の中身|車両本体費用/内外装費/調理用品/研修など
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移動カフェのフランチャイズ|EAZY CAFE
[su_row] [su_column size=”1/2″][/su_column] [su_column size=”1/2″]
[/su_column] [/su_row]
移動販売のエスプレッソマシンの選び方
移動カフェのメイン商材であるコーヒーの抽出方法には、
- ドリップ式
- フレンチ式
- エスプレッソ式
- サイフォン式
などさまざまあり、使用する抽出器具もいろいろ販売されています。
どれを選んでも自由ですが、その中で一番注意したいのがエスプレッソエスプレッソマシンの選び方です。
具体的には、
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]電源事情に合わせて、100V1500W以下のマシンを選ぶこと
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]カフェポッド式とパウダー式のどちらにするのかよく考えること
の2つを吟味してマシンを選ぶことをお勧めします。
ポイント①|100V1500W以下のマシンを選ぶ
まず、移動販売では店舗営業のように電源が自由に使えないことが多々あります。
1500Wの電源を1か所借りることが精いっぱいだったり、電源をまったく貸してもらえない場所もあるんです。
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”none” bg=”blue” style=””]電源を現地で調達できない場合は、発電機を持参して自家発電する方法が一般的なのですが、発電機の使用に関してはデメリットも結構あるので大変です・・・。[/chat]
移動販売の電源事情についてはこちらの記事↓で詳しく解説していますので、かならず読んでおいてください。

このような事情から、100V1500W以内の電源下で使用できるマシンを選ぶようにしましょう。
ポイント②|『カフェポッド式』と『パウダー式』のどちらにするのかよく考えること
もう一点のポイントとして、『パウダー式』と『カフェポッド式』のどちらを選ぶのか、よく考えてから購入しましょう。
エスプレッソマシンには、
- 『パウダー式』専用マシン
- 『カフェポッド式』専用マシン
- 『パウダー式』と『カフェポッド式』の両方に対応したマシン
の3種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
自分が目指す移動販売にとってどちらのタイプが最適なのか、よく考えてから購入するようにしましょう。
どちらか決められないという方は、『パウダー式』と『カフェポッド式』の両方に対応したマシンを選んでおくと後悔しないのではないでしょうか。
『パウダー式』とは?|マシンの特徴
『パウダー式』とは、エスプレッソマシンに挽いた豆を手動で詰めて抽出する方法のことです。
全てを『手動』で行いますので、コーヒー豆(粉)の量や種類など自由に変更することが可能となります。
パウダー式のメリット
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]自分のこだわりを追求した1杯を提供できる
パウダー式のデメリット
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]1杯を提供するのに『カフェポッド式』よりも時間がかかる
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]コーヒー粉を扱うことで掃除が大変
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]挽きたての味を提供するためには、グラインダー(コーヒーミル)も必要になる。さらに電源も追加で確保する必要あり。
『カフェポッド式』とは?|マシンの特徴
『カフェポッド式』とは、カフェポッド↑と呼ばれるコーヒー豆のカプセルを使って抽出する方法のことです。
カフェポッド式のメリット
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]スピーディーに提供できる
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]初心者でも簡単にエスプレッソを抽出できる
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]粉を扱うことがないので、掃除がラク
カフェポッド式のデメリット
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]オリジナリティやこだわりを追求するには限界がある
移動販売のカフェにおすすめのエスプレッソマシン
前述のようなマシンの特徴を踏まえたうえで、移動販売で使えるエスプレッソマシンをいくつかご紹介しておきます。
ここでご紹介するマシン以外にも使えるものはあるかもしれませんが、移動販売という特殊な環境下では、それほど選択肢が多くあるわけではありません。
エスプレッソマシンは決して安いものではないので、予算との兼ね合いを考えながら選んでらんでみてください。
『パウダー式』と『カフェポッド式』の両方を使えるマシン


『パウダー式』専用マシン
まとめ|移動カフェを開業する手順
以上、移動カフェを始めるために必要な情報をまとめてみました。
さいごに移動カフェを始める順番について触れておきますので、「何から手を付けていいかわらない」という方は下記を参考にしつつ、あなたの夢の実現に向けた一歩を踏み出してみてくださいね。
それでは、また☆
移動カフェを始めるための手順
①販売するメニューを決める
→売るものが決まらないことには出店場所もキッチンカーの車種も、必要な予算もなにも決まっていきません。とにかく最初に決めるべきは『販売するメニュー』です。
②販売したいメニューに合わせてベース車両を選ぶ
③最寄りの保健所に行って、営業許可を取る方法を教えてもらう
④必要な開業予算を見積もってみる
→キッチンカーのベース車両・内装・外装費/調理道具/冷蔵庫や調理台/メニュー試作に必要な食材費/など
⑤メニューのレシピを最終決定し、原価と値段をきめる。
⑥移動販売の収支を予測してみる(売上/原価/経費/利益)
⑦キッチンカーを製作する
⑧キッチンカー製作と同時進行で、メニュー表や看板、ホームページを作成する
⑨キッチンカーに調理備品を配置して完成!