[chat face=”man-1.jpg” name=”男性相談者さん” align=”left” border=”none” bg=”gray” style=””]軽トラのキッチンカーを作りたいけど、どんなところに注意したらいいんだろう・・・。[/chat]
[chat face=”woman-1.jpg” name=”女性相談者さん” align=”left” border=”none” bg=”gray” style=””]軽トラキッチンカーの寸法で、参考になるものはないかなあ?![/chat]
軽トラックを使ったキッチンカーを作りたいと思ったものの、何も情報がなくて困っている・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、軽トラックを使ったキッチンカーづくりの注意点について解説していきたいと思います。
具体的には、
- 軽トラックの移動販売車をおすすめする4つのポイント
- 軽トラックのキッチンカー製作にかかった費用の概算
- 軽トラ移動販売車の各パーツ寸法
- 軽トラックの移動販売車に取り付けてよかったもの2つ
- 軽トラックの移動販売車に取り付けて後悔したもの3つ
というポイントを踏まえて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
なおキッチンカーをDIYで自作する方法は、下記の記事↓で解説しています。

軽トラの「箱(架装キッチン)」を作る方法から水道・シンク・給水タンクなど、営業許可取得に必要なDIYの方法を解説していますので、合わせて読んでみてくださいね。
それでは順に解説していきます。
軽トラのキッチンカーをすすめる理由
わたしが開業されるかたに最もオススメしているのが、軽トラックのキッチンカー!
これほどまでに軽トラックのキッチンカーをオススメする理由としては、わたしがクレープの移動販売に携わる中で下記の4つのメリットを強く感じているからです。
- どんなメニューにも対応可能
- キッチンで立って調理販売できる
- キッチン部分に2人乗れる
- 車両の維持・メンテナンス費用が安い
①どんなメニューにも対応可能
1つ目のメリットとしては、どんなメニューにも対応可能だという点です。
揚げ物や焼き物、お弁当、お菓子やパン、コーヒーやクレープ、たこ焼き、丼もの・麺類などなど、ありとあらゆるメニューが軽トラックの小さなキッチンカーの中で調理できるのです。
よほどの多品目販売にならない限り、軽トラタイプのキッチンカーで調理できないものはないと言えるでしょう。
②キッチンで立って調理販売できる
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2つ目のメリットとしては、たったままの姿勢で調理販売が可能だという点です。
たとえば軽バンや普通車のバンのように、座ったままの姿勢で調理するとなると、どうしても体に負担がかかってしまいます。
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いっぽう立ったまま調理販売できる軽トラなら、長時間の屋外販売を最小限の負担で行う事ができるので大きなメリットです。
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]開業資金にゆとりがない場合は、「軽バン」を選ぶのもひとつの方法ですね。[/chat]
③キッチン部分に2人乗れる
3つ目のメリットは、2人で調理販売できるところです。
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]3人でも場合によってはいけるかもしれませんが、相当狭くなりますし、逆に作業効率が悪くなると思います。[/chat]
基本的に自分ひとりで営業して、忙しいときだけ家族やバイトさんに手伝ってもらうということもできるのが軽トラキッチンカーの大きな魅力です。
*3人以上での調理販売が確定しているなら、軽トラではなく普通車タイプのトラックを選んだほうがいいでしょう。
④車両の維持・メンテナンス費用が安い
さいごのメリットは、なんと言っても維持費のやすさですね!
まず、軽自動車である軽トラックの年間維持費を見てみましょう。
年間維持費合計(車検+税金+保険)|8.9万円〜12.9万円
*車検|7万円〜/2年ごと
*自動車税|4,000円/年
*自動車保険(6等級)|5万〜9万円/年
*自分の自動車保険料を知るには無料見積りサービスが便利です。(結果をすぐにメールで送ってくれます。)
・車名:スズキキャリー
・初年度登録:2010年(10年落ちの中古車と仮定)
・型式:EBD-DA16T-KFCA-S
月額約1万円ほどの維持費で済むという驚きのやすさです!
こんなにたくさんのメリットが詰まった車両を、月額たった1万円程度の維持費で所有できるのですから、文句なしにオススメの車種だといえるでしょう。
軽トラのキッチンカーの寸法、大きさは?
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ではここで、軽トラックのキッチンカーの大きさや寸法について見ていきましょう。
軽トラのキッチンカーの車種には「スバルサンバートラック」や「日産NT100クリッパートラック」、「スズキキャリー」「ダイハツハイゼットトラック」などがあります。
この中から今回は「スズキキャリー」について具体的な寸法を提示していますのでご覧ください。
軽トラ|スズキキャリーの基本スペックと車体寸法
まず軽トラのスペックや車体全体の大きさについて、ざっとご紹介しておきますのでご覧ください。
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]ここでご紹介するのは「型式:EBD-DA16T-KFCA-S」のスズキキャリーです。[/chat]
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- 総排気量 |658 cc
- 乗車定員 |2 名
- 使用燃料 |レギュラーガソリン
- ナンバー分類|4ナンバー軽貨物
- 車検|2年ごとの車検
- 車両重量|700 kg
- 車両総重量|1050 kg
- 最大積載量|350Kg
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- 車体全長|3395 mm
- 車体全幅|1475 mm
- 車体全高|1765 mm
- 荷室全長|1940 mm
- 荷室幅|1410 mm
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軽トラ|スズキキャリーのキッチン部分の寸法
つぎに私が製作したスズキキャリーのキッチンカーを元に、キッチンの大きさや出入り口、販売口などの具体的な寸法を見ていきましょう。
まずは車体側面の寸法図からどうぞ。
車体側面の詳しい寸法と大きさ
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軽トラックの場合、キッチン部分となる「箱」を搭載する必要があります。
この箱の高さは、「地上から2500mm以内」であれば問題ありません。
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]身長の高い方でも、2500mmの範囲で自由に設計できますね。[/chat]
また販売口の横幅や設置の高さ、カウンターありorなしなどもすべて自由に設計できます。
逆に何をどう注文すればいいのか、こちらが困ってしまうくらい自由なのです・・・。(もちろん車高や車幅の制限範囲内ですが。)
キッチン後面の詳しい寸法と大きさ
後面部分はこんなかんじになっています。
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このように、わたしのキッチンカーはリアを観音扉にしています。
リアの作りももちろん自由に設計できますので、(側面と同様に)跳ね上げ式の扉を儲けて接客口にされる方もいらっしゃいますね。
わたしがなぜリアを観音扉にしたのか。
その理由は後ほど解説することとして、ひとまず具体的なキッチン部分の寸法について参考になさってください。
軽トラのキッチンカーの製作|相場はどのくらい?
ではつぎに、軽トラキッチンカーの製作費用についてみていきましょう。
軽トラの場合、中古車ベースで製作したとしても安くても180万円くらいは必要になります。
一般的には内装設備もすべて含めて、250万円前後といったところでしょうか。
わたしは新車のキャリーをベースに製作し、かかった費用は247万円でした。
キッチンカー制作費用の詳細は下記の記事で解説しています。読んでみてください。

軽トラのキッチンカー製作でわかった成功例
前述のとおり、わたしは新車をベースに軽トラキッチンカーを製作したこともあって支払い総額は247万円となりました。
ですが奮発して作り込んだものの、「これは取り付けてよかったな。」とか、「これは止めてておけばよかった。」などいろんな成功と失敗を感じています。
そこでこれから製作する方へのアドバイスとして、
- 取り付けて正解だったもの
- 取り付けて失敗したもの
についても個人的な感想をご紹介しておきたいと思います。
まずは取り付けてよかったものからご紹介しますね。
取付けてよかったもの①|換気扇
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設置して一番良かったと思うものが「換気扇」です。
換気扇の設置は、保健所によっては特に義務付けられていない場合もあります。
ですがこれは軽トラックに限らず、どんな車両にでも設置したほうがいいんじゃないかと思うくらい重要なパーツです。
加熱調理を基本とするキッチンカーの内部は、すぐに暑くなりますからね。
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換気扇を付けることで、
- 少しでも空気を循環させることで快適に作業できるようになる
- 匂いも排出してくれる
という二つの大きなメリットがありますので、多少費用がかかってもぜひ設置されることをオススメします。
取り付けて正解だったもの②|リア観音扉
とりつけてよかったもの2つ目は、車体後面の「観音開き扉」。
観音扉を選んだ理由としては、車検の際にキッチンの設備をすべて撤去する必要があるからです。
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]キャリーは4ナンバーの軽貨物車なので、2年毎の車検が必要です。[/chat]
小さな出入り口しか取り付けていないとなると、大きな作業台やシンクの運び出しがほんとうに大変!
どこかに大きな扉を設けておくと、何かと重宝するのでおすすめです。
軽トラの移動販売車の製作でわかった失敗例
取付けて失敗したもの①|フローリングマットの色
つぎに「取り付けて失敗した・・・」と感じたものをご紹介していきます。
失敗したと思うパーツ1つ目は、床のフローリングマットの色です。
わりと明るい色になっているためにかなり汚れが目立ち、後悔しています。
選べるのであれば、こげ茶色などの濃い色にされることをオススメします。
取付けて失敗したもの②|天井アルミ先端の形状
失敗したもの2つ目は、アルミ製の四角い天井を選んでしまったことです。
製作当時、車体を側面から見たときの天井の形が四角いほうがデザイン的に好みだったので、アルミ製の四角いものを選んで取り付けました。
しかし納車後に高速道路を走ってみると、びっくりするぐらい風に煽られるのです。
また、アルミ製ということで天井そのものの重量も重くなります。
燃費を良くするためにもできるだけ車体は軽く仕上げるべきだったのですが、製作当時はそこまで考えが及びませんでした。
こういうデメリットがあるとわかっていれば、アルミ製の天井ではなく、FRPタイプを選択していたのですが・・・残念です。
軽トラキッチンカーの天井部分はFRP製のものがベスト!
そこで!これから製作される方はぜひ、こちら↓のようなFRP製のものを取り付けることをおすすめします。
FRP製の天井であれば、丸い形状をしているので風の抵抗は最小限に抑えられるはずです。
何よりアルミ製の天井に比べるとかなり軽いはず。
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]ちなみに、車検の際は天井部分を撤去しなくてはならないのですが、アルミ製の天井だと重すぎてヒトの力では取り外せない可能性があります。[/chat]
FRP製の天井なら大人数人で取り外し可能だと聞いていますので、その点でも断然FRP製がおすすめですね。
取付けて失敗したもの③|車両ステッカー
取付けて後悔してしたもの3つ目は「車両ステッカー」です。
写真のとおり接客口の裏側にも大きくステッカーシートでデザインを施していますが、ここまでする必要はまったくなかったです・・・。
正直、接客口の裏面やリアのデザインなんてお客さんはそれほど見ません。
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]見えない部分にお金をかけてもまったく意味がない!と、当時の自分に言ってあげたい。[/chat]
外観を飾る方法はステッカー以外にもたくさんありますので、最初から完璧なデザインを目指してお金をかけすぎないように(自戒の念を込めて)ご注意ください。
まとめ|比較検討のなかでベストな車種選びを!
以上が、軽トラのキッチンカー製作のポイント総まとめです。
もう一度おさらいしておきますと、軽トラックがキッチンカーに最適だと思う理由としては、
- どんなメニューにも対応可能
- キッチンで立って調理販売できる
- キッチン部分に2人乗れる
- 車両の維持・メンテナンス費用が安い
の4つです。
もちろん大きな車両で広々と使えるほうがいいかもしれませんが、その分製作コストはどんどん高くなってしまいます。
いっぽう軽トラックであれば、製作コストと実用性の面でバランスの取れたキッチンカーに仕上がると思いますので、これから開業される方にオススメしたい車です。
ただし、キッチンカーの車種は軽トラだけではありません。

ほかにも手頃な価格のキッチンカーや大きなキッチンカーなどいろんな車種がありますので、他の車種と比較検討しながら選んでみてくださいね。
それではまた♪