移動販売の開業において、もっとも大きな支出を占めるのがキッチンカーの製作費用です。
いったいどのくらい必要になるのか・・・気になりますよね。
そこでこの記事では、わたしのキッチンカー製作にかかった値段とその内訳について詳しくご紹介していきたいと思います。
費用をざっくり内訳するとこんなかんじです↓。
費用の内訳 | 税込み価格 |
---|---|
ベース車両とその付属品 | 1,118,000円 |
キッチン部分造作費用 | 1,181,360円 |
作業台・冷凍庫 | 173,490円 |
製作費用合計 2,472,850円 |
わたしの場合はこれだけの費用がかかりましたが、実際に開業してみると「この設備は必要なかったな」というような失敗ポイントもいくつかありました。
値段の内訳を具体的にしつつ、キッチンカー製作にまつわる失敗談についても詳しく解説していきたいと思いますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは順にご紹介していきます。
軽トラック(軽自動車)のキッチンカーを製作
いろんなベース車両がある中で、私が選んだ車種は軽トラック。
スズキのキャリーを購入しました。
結果としてはこの車両を選んでおいて、ほんとうに正解でした!
小さすぎるのでは・・・?と心配していましたが、クレープの販売だと私一人で1日13万円の売上を得られています。
2人体制だったら、もっと多くの収益も見込めますね。
そんな実用性の高いこの車両(軽トラック)は、キッチンカーの中でおすすめナンバー1の車種としてこちらの記事↓で解説しています。

他の車種との比較もしていますので、ぜひ読んで参考にしてみてください。
キッチンカーの車両本体の値段
[chat face=”yicon.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”none” bg=”yellow” style=””]車両本体と付属品の値段は、1,118,000円でした。[/chat]
車両本体価格の内訳 | 税込み価格 |
---|---|
ベース車両(4WD/AT車) | 1,008,000円 |
バックモニター(工賃込) | 50,000円 |
ETC(工賃込) | 10,000円 |
スタッドレスタイヤ4本 | 50,000円 |
計 1,118,000円 |
購入したスズキキャリーは、新車です。
さらに4WDで、スタッドレスタイヤも同時購入しました。
そのためベース車両だけで100万円を超えており、車両費用としてはかなり高額なものとなっています。
新車を選択した理由、そして後悔・・・
ここで、なぜ新車を選択したのかについて触れておきます。
理由としては、「軽トラックの場合よほど年式の古いもの・粗悪なものでない限り、中古車でもそれほど安くならない」という情報を車屋さんから聞いていたからです。
確かに中古車市場で程度のいい軽自動車を見てみると、新車価格から20-30万円ほどしか安くなっていない車両もけっこうありました。
ですが新車でキッチンカーを製作してから5年が経過した今、あらためて考えてみると、20-30万円の差でもいいので少しでも安く買っておくべきだったと後悔しています。
中古車購入をおススメする理由
というのも、キッチンカーは乗用車のようにキレイな外観を保ち続けることは難しいからです。
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]キッチンカーは日々の出店によって、あっという間に汚れやキズが目立ってきます。[/chat]
また国産車であれば、中古車でもそんな簡単に故障することなんてありませんよね。
このように、
- 単純に少しでも開業費を安く抑えるため
- あっという間に傷や汚れが目立ってくるため
という2つの理由から、これから開業される方には中古車による製作がおすすめです。
キッチン部分の製作にかかったお値段
[chat face=”yicon.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”none” bg=”yellow” style=””]キッチン部分の造作費用は、1,181,360円でした。[/chat]
次に、キッチン部分の造作にかかった費用について、各パーツごとに細かくご紹介していきます。
「パーツNO.」を振っていますので、下記の画像と照らし合わせながらご覧ください。
パーツNO. | 費用内訳 | 税込み価格 |
---|---|---|
① | 基本ベースボディ (リア観音式) |
280,000円 |
② | リア観音式扉 (扉本体) |
95,000円 |
③ | サイド跳ね上げ扉 (ダンパー式) |
100,000円 |
④ | サイド出入り口 | 55,000円 |
⑤ | リア観音扉の 90℃ストッパー金具 |
5,000円 |
⑥ | 内装アルミ張り | 53,000円 |
⑦ | 換気扇1か所 (本体+取り付け費) |
20,000円 |
⑧ | 床コンパネ +フローリングマット |
18,000円 |
⑨ | 車両サイドカバー | 20,000円 |
⑩ | 天井 (アルミタイプ) |
175,000円 |
⑪ | 車両全塗装(1色) | 150,000円 |
⑫ | 内装塗装(1色) | 80,000円 |
⑬ | 内装電気工事 (スポットライト・ コンセント込み) |
85,000円 |
⑭ | 車両ステッカー制作 (貼付け費用込み) |
45,360円 |
計 | 1,181,360円 |
軽トラキッチンカーの場合、いまご紹介したようなパーツをオリジナルサイズでカスタマイズすることが可能です。
例えば扉の高さや幅、換気扇の設置場所など、自分好みに仕立ててもらうことが可能なのです。
軽トラのキッチンカーづくりで注意すべきポイントは?
かなり自由度の高い設計ができるのが軽トラキッチンカーの魅力ですが、なかには取り付けて失敗したと感じるものもいくつかあります。
逆に換気扇や観音扉などは、取り付けておいて大正解の設備でした。
このように製作してみてわかった失敗事例&成功事例についてはこちらの記事でまとめて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

作業台・調理台・冷蔵庫の値段
さいごに、キッチン部分に搭載しているクレープ調理台と冷凍庫の値段についてもご紹介しておきます。
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[/su_column] [su_column size=”2/3″]
費用の内訳 | 税込み価格 |
---|---|
木製調理台(フルオーダー) | 93,500円 |
冷凍庫(新品73L) | 79,990円 |
計 173,490円 |
[/su_column] [/su_row]
調理台はお客さんの一番目に留まるところなので、かなりこだわって作りました。
自分で採寸し、完全オリジナルデザインで大まかな完成図を考案。
実際の製作は、知り合いの木工さんにお願いしました。
他には
・手洗い用ポリバケツ
・給排水用ポリタンク
を購入し、設置しています。
私の住む地域の保健所には規定にありませんが、手洗い設備として「シンクの取り付け」を義務付けている保健所もあります。
その場合は、さらにそれらの取り付け費用も必要になりますね。
私のキッチンカー製作費用まとめ
以上が、私のキッチンカー製作にかかった費用の全容です。
合計金額が2,472,850円。
費用の内訳 | 税込み価格 |
---|---|
ベース車両とその付属品 | 1,118,000円 |
キッチン部分造作費用 | 1,181,360円 |
作業台・冷凍庫 | 173,490円 |
製作費用合計 2,472,850円 |
新車ということもあって少し高額になってしまいましたが、この車の「店舗」としての実用性を考えると、十分価値のある初期投資ができたと思っています。
ある程度予算にゆとりがある方は、ぜひ軽トラックで製作されることをオススメしたいです。
まとめ|「安さ」にこだわりたいなら、軽バンが◎
以上がわたしのキッチンカー製作にかかった費用の内訳です。
費用の内訳 | 税込み価格 |
---|---|
ベース車両とその付属品 | 1,118,000円 |
キッチン部分造作費用 | 1,181,360円 |
作業台・冷凍庫 | 173,490円 |
製作費用合計 2,472,850円 |
新車で製作したこともあり、製作コストはけっこうかかってしまいましたね・・・。
わたしも含め、キッチンカー製作費用を何の躊躇もなくポンッと支払える方なんてそうそういないと思います。
また手元に全然お金が残らないような無理なキッチンカー製作は、絶対に避けるべきです!
そんな方は軽トラにこだわらず、他の車種で対応できないか考えてみてください。
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]たとえば車種を「軽バン」にすれば、安ければ100万円以内でも製作できると思います。[/chat]
こちらの記事では「キッチンカーおすすめランキングTOP7」として、製作費用や中古車市場の相場など詳しく解説しています。

いまは中古車市場でもお得なキッチンカー情報を閲覧できますので、そんなことも参考にしつつ、あなたの予算にあったキッチンカーを選んでみてくださいね。
それではまた☆