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【儲けのカラクリ大公開】キッチンカーの維持費と原価・経費|移動販売の利益率50%を目指して

キッチンカーの維持費と経費・原価のを詳しく解説します!

キッチンカーの営業には原価(=食材費)はもちろん、ほかにもさまざまな経費が発生します。

ですが具体的にどんな経費がどのくらい必要になるのか、いまいちわからないという方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、

  • キッチンカーの原価の目安
  • 原価を計算する方法
  • 移動販売に必要な経費11種(キッチンカーの維持費を含む)

について、わたしが営業するクレープ移動販売店の実例をもとにご紹介していきたいと思います。

移動販売に必要な経費としては下記のとおり。

  1. 交通費
  2. 包装資材費
  3. 販促費
  4. 消耗品
  5. 水道光熱費
  6. キッチンカー(車両)維持費
  7. PL保険料
  8. 営業許可取得手数料
  9. 通信費
  10. 出店料
  11. その他の費用

このうちキッチンカーの維持費については、車種ごとに概算したものをこちらの記事↓の中で詳しく解説しています。

キッチンカー製作のおすすめ車種ランキングTOP7!

いろんな車種の維持費の違いを比較しつつ、ランキング形式で解説していますのでぜひ読んでみてください。

それではさっそく順番に解説していきますので、あなたが販売したいメニューに当てはめてシュミレーションしてみてくださいね。

目次

キッチンカー営業の原価(原価率)

キッチンカーの原価はどのくらい?

まず原価とは、商品を販売するために必要な食材費用のこと。

そして、原価が売上に占める割合を示したものを原価率といい、飲食業界では一般的に30%程度が望ましいとされています。

原価率をどのくらいに設定するのかは各オーナーの自由です。

  • あなたがどのくらいの利益を残したいのか
  • どのくらいの品質のメニューを提供したいのか

によって設定は変わってきますが、わたしの個人的な考えとしてはやはり30%以下に抑えてきちんと利益を出さなければ、長続きする移動販売店にはなれないのではないかと思っています。

原価はメニューごとに計算しておくこと!

さて、利益を残すためには原価コントロールが非常に重要になるわけですが、なんとなく値段をつけて、なんとなく食材の費用を見積もっただけでは、原価率を30%以下に抑えることはできません。

『どの商品にどのくらいの食材を使うのか』という明確な基準をはじめに決めておかないと、食材を多く使いすぎてしまい、原価率がオーバーしてしまう原因になるからです。

思った以上に利益が残らない・・・・。そんな失敗をしないためにも、必ず各メニューごとに原価を計算しておくことが大切です。

移動販売に必要な原価(原価率)を計算する方法

それでは、原価率はいったいどのように計算していけばいいのでしょうか? 原価率を計算する方法について、バナナチョコレートクレープの例をもとに見ていきましょう。

手順1:商品1個当たりの原価を計算する

まずは商品1個当たりに必要な原価を算出します。 例として、バナナチョコレートクレープの原価計算をする場合でみていきましょう↓。

◆クレープ生地10枚分の原価◆
*使用するレシピや金額は仮の数値です。

小麦粉100g:30円
牛乳200cc:40円
卵1個:20円
バター10g:20円
合計110円

クレープ生地1枚当たり:11円

◆バナナチョコレートクレープの原価◆

生地1枚当たり:11円
バナナ1本:30円
ホイップクリーム50g:30円
チョコレートソース20g:10円

合計 81円

このように↑使用する食材の量と金額をすべて算出し、バナナチョコレートクレープ1個につき原価がいくらなのかを調べておきます。

手順2:いくらで販売すればいいのか計算する

原価を計算できたら、つぎは「いくらで販売すれば狙った通りの原価率になるのか」を考えます↓。

例えば原価81円のクレープを、原価率30%で販売したい場合。

81円÷0.3(原価率30%)=270円 このように計算すると、270円で販売すれば原価率30%になることが確認できます。

例えば原価81円のクレープを、原価率25%で販売したい場合。

 81円÷0.25(原価率25%)=324円 同じ方法で計算すると、324円で販売すれば原価率25%になることが確認できます。

この計算方法を使って、あなたが考案したメニューは価格をいくらに設定すれば目標とする原価率に収まるのか。

商品ごとに確認しておきましょう。

思った通りの値段で販売できそうなら、そのままメニュー化できます。

ですが600円・800円の値段になる場合、クレープ1個の販売価格としてはかなり高額な設定になってしまいますよね。

その場合はもっと食材の量を減らしたり、もっと安い食材に変更するなどの工夫をして調整するようにしてください。

[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]1個800円のクレープでも売る自信があるなら、その値段で挑戦するのももちろんアリです☆[/chat]

以上が、キッチンカーの原価についての解説となります。 つづいて、キッチンカーの経営に必要な「経費」の内訳についてみていきましょう。

キッチンカーの維持費と経費11種

キッチンカーの経費は下記の11種になることは、先に解説した通りです。

  1. 交通費
  2. 包装資材費
  3. 販促費
  4. 消耗品
  5. 水道光熱費
  6. キッチンカー(車両)維持費
  7. PL保険料
  8. 営業許可取得手数料
  9. 通信費
  10. 出店料
  11. その他の費用

これらの経費が具体的にいくら必要になるのか、一般化して「こうです」といえる基準は存在しません。

販売するメニューも違いますし、出店する場所も宣伝方法もみんなそれぞれ違うからです。

ですので、ここではあくまで私の販売実績をもとにした経費としてご紹介させていただきます。

当たらずしも遠からずの範囲で、参考にしていただけると幸いです 笑)

①交通費(ガソリン代と高速道路料金)

私が支払ってきた交通費の平均は、売上の2%程度です。

まず交通費からご紹介していきます。 ここで言う交通費には、

  • 出店する日のガソリン代と高速道路料金
  • 食材の仕入れにかかるガソリン代

の2つが含まれているのですが、交通費が売上の2%というのはおそらく少ない方なんじゃないかと思います。

というのも、わたしは住所地である京都府北部以外に出店することがほとんどなく、狭いエリアに限った営業をしているからなんです。

[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]一番遠い場所でも60Km圏内、片道1時間程度で行けるところしか出店しません。[/chat]

キッチンカーの交通費は広範囲に出店する方は高額になりやすく、狭いエリアで出店する方は少なくて済む費用だといえますね。

ガソリン代の算出方法

当然のことですが、キッチンカー営業にまつわる交通費以外は経費にすることはできません。

そこでキッチンカー営業に使ったガソリン代をどのように算出するのか、基準を決めておくことをおススメします。

私の場合、ガソリン代の価格は1Km20円で統一。

例えば自宅から出店場所まで片道30Kmだとしたら、1,200円をガソリン代として計上しています。

◆計算方法◆ 60Km(往復)×20円=1,200円

出店場所までの距離は、グーグルマップなどで確認OK。

この方法なら、出店したい場所×出店希望回数(+高速道路料金)でおおよその交通費の予測も可能になります。 ぜひシュミレーションしてみてください。

②包装資材費

私が支払ってきた包装資材の平均は、売上の2%程度です。

次は包装資材費について。

ここでいう包装資材というのは、例えばクレープならクレープを包む紙とか、スプーン。

テイクアウトしてもらうためのナイロン袋・手提げ袋など、商品を提供する際に使われるもの全般を指します。

こちらも過度の包装や高価な包装資材を避けることで、必要最小限に抑えることは可能です。

ただし、ランチ系メニューに使用されるランチボックスやお菓子の販売に必要なケーキ箱などの包装資材は、単価が高いものが多いように感じます。

あまり簡素にしすぎても商品の見た目を悪くする原因になりますので、バランスを見ながら必要最小限になるように調整してみてください。

包装資材費のワンポイントアドバイス

[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”none” bg=”yellow” style=””]ASUKL(アスクル)はやっぱり、安くて便利です♪[/chat]

包装資材は業務スーパーで調達する人もいれば、ネット通販を利用する人などさまざまです。

私の場合は、ドリンクに使用するストローやプラスチックカップはASUKL(アスクル)で発注しています。

プラカップもいろいろ買い比べてみましたが、アスクルのものが一番手ごろな値段で、おしゃれなものが多いと感じました。

いろんな包装資材があるので周りのオーナーさんでも利用されている方が多く、購入価格1,000円以上から送料が無料になるのもうれしいところ。

こまめに買っても送料がかからないので、気軽に注文できてめちゃめちゃオススメですよ♪

③販促費(ホームページ維持費・チラシ作成費用など)

私が支払ってきた販促費の平均は、売上の0.5%程度です。

販促費というのは、

  • ホームページ維持費・製作費
  • ブログ維持費・製作費
  • チラシ製作費
  • のぼり製作費
  • 看板製作費 

など、主に集客するために必要なツールの製作費用のこと。

わたしはホームページを維持費を支払って運用していますので、2015年ごろから毎年6000円ほどの維持費がかかっていました。

*今は無料での運用に切り替えました^^

そのほか単発で「のぼり」を作成した年もあり、その年は余分に費用が発生しましたね。

今は無料ブログやホームページ、SNSなどネットを通じた宣伝方法がたくさんありますので、お金をかけずにかしこく宣伝する媒体を持っておくことが、経費節約につながるのでオススメです。

④消耗品費(調理備品・文具・店舗装飾品など)

私が支払ってきた消耗品費の平均は、売上の0.5%程度です。

次に消耗品についてですが、消耗品の中には調理備品・文具・店舗装飾品などが含まれます。

経理上、10万円以下の「物品」はすべて消耗品という項目に分類するのが通例なので、すべてこちらに合算しました。

[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]包装資材費ももちろん消耗品費として計上できますが、何もかも消耗品として計上すると内訳がわかりにくくなってしまうので、包装資材費だけは分けて管理するようにしています。[/chat]

開業間もないころは、調理道具や店舗の飾りつけなど追加で購入することも多く、出費がかさみがちです。

販売が落ち着いてくると買い足す必要がなくなり、自然に減っていく経費だと思います。

⑤水道光熱費

私が支払ってきた水道光熱費の平均は、売上の1.6%程です。

仕込みや調理販売、事務作業に必要な水道代・電気代・ガス代は、水道光熱費として計上できます。

ただし、こちらも家庭用とは分けて計上する必要がありますので、どういう根拠でその金額を経費にしたのか、きちんと説明できるようにしておきましょう。

ちなみに私の場合は、このような方法↓で算出しています。

◆電気代の算出例◆

・電気代の年間請求額:10万円
・年間出店日数:50日 の場合

自宅に請求された電気代の総額を365日で割って、1日の電気料金を出す。
*10万円÷365日=1日約273円

出店する日は、1日分の電気料金の50%を事業用に充てる。
*273円÷2=約137円

年間出店日数50日分を計上する。
*137円×50日=6,850円

この年に計上する電気代は6,850円

⑥キッチンカー(車両)維持費

ここで言うキッチンカー維持費の中身は、

  1. 自動車保険料
  2. 自動車税
  3. 各種整備点検費用
  4. 車検費用

の4つです。 キッチンカーの維持費は、最初にどの車種を選ぶのかによってほぼ決まってしまいます。 大型の車を選べばその分維持費が高額になりますし、軽自動車であれば最小限の支払いで済むことは明らかです。 私のキッチンカーであるスズキキャリーの場合はこんな感じ。

◆軽自動車税(毎年同じ)◆ 年間:4,000円 ◆オイル交換◆ 都度4,000円程度 *私の場合走行距離が少ないので、1年に1回程度で済みます。 ◆自動車保険料(損保ジャパンで契約)◆ 2015年:39,990円(初年、6等級から開始) 2016年:37,790円 2017年:35,970円 2018年:34,770円 ◆車検費用(2年ごとの車検)◆ 2016年(新車購入後初回):70,610円 2018年(走行距離14000Km時点):38,620円

これ以上安く抑えるのは難しいと思いますので、経費を削減するなら他の項目に着目して改善してきましょう。

⑦PL保険料

私が支払っているPL保険料は、毎年11,000円です。
  1. 食品衛生協会の年会費:5,000円 (2018年は値上げのせいか、5,500円払ってマス。)
  2. PL保険(安心フード君)の年間掛け金:6,000円

PL保険とは、生産物賠償責任保険のこと。 自分の販売した食べ物で万が一のことが起こった場合に備えて、キッチンカーオーナーの大半はPL保険に加入しているはずです。 販売開始と同時に保険に加入できるよう準備しておきましょう。 PL保険についてはこちらの記事↓で詳しく解説しています。 https://inuiyuko.com/pl_insurance/

⑧営業許可取得手数料(随時)

営業許可の取得手数料は、取得する許可の種類によっても金額が違いますし、取得する都道府県によって若干差があります。 私の場合は、

  • 飲食店営業許可証(サラダクレープ販売用) 16,000円程度
  • 菓子製造業営業許可証(デザートクレープ販売用) 14,000円程度

の2種類を取得するので、新規の許可申請だと30,000円の支払うことになります。 さらにこの許可は5年ごとの更新制なので、更新するたびに更新料の支払いも必要です。

⑨通信費(インターネット使用料・携帯電話料金)

私が支払ってきた通信費の平均は、売上の0.7%です。

自宅で使用するインターネットや携帯電話の使用料も経費にできます。 こちらも水道光熱費同様、自宅で使用する分と事業用を明確に分けて計上しましょう。

⑩出店料

私が支払ってきた出店料の平均は、売上の4.5%程です。

出店料は、出店する場所によって様々です。 わたしの場合は1回の出店料が最大で10000円程度、安ければ1日1500円なんてこともあり、かなり安く済んでる方だと思います。 できるだけ少ない出店料で、しっかりと売上につなげるためにはどこに出店したらいいのか。 出店場所や出店料の詳細はこちらの記事↓で詳しく解説していますので、まだの方は参考にしながら考えてみてください。 https://inuiyuko.com/point-of-sale/

⑪その他の費用(仕込み場所家賃・駐車場代など)

ここまでズラッとご紹介したものが、私が実際に支払ってきた経費のすべてです。 ですが、保健所で「仕込み場所」の確保が必要だと言われた方は、その仕込み場所のレンタル費用が必要になるかもしれません。 もしくは、私有地に駐車スペースがないために、キッチンカー専用の駐車場を契約しないといけない人もいるでしょう。 このように開業する環境によって、ほかにも必要な経費は出てくるかもしれませんので、もれなく見積もっておくようにしましょう。

キッチンカーの原価と経費まとめ

以上が移動販売で必要な原価と経費となります。 繰り返しになりますが、キッチンカーで利益を出すためには、原価と経費の合計が売上の50%以下になることを目標にするとうまくいくのではないかと思います。 原価と経費のバランスを考えながら、ぜひ「儲かる」キッチンカーになれるように経験を積み重ねてください。

  1. 交通費|2%
  2. 包装資材費|2%
  3. 販促費|0.5%
  4. 消耗品|0.5%
  5. 水道光熱費|1.6%
  6. キッチンカー(車両)維持費|車種により変動あり
  7. PL保険料|11,000円
  8. 営業許可取得手数料|随時
  9. 通信費|0.7%
  10. 出店料|4.5%程度
  11. その他の費用(駐車場代、仕込み場所賃料など)

また、本当に必要な買い物なのかどうかは十分見極め、利益をしっかりと残せる移動販売店を目指していきましょう。

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