[chat face=”woman-1.jpg” name=”女性相談者さん” align=”left” border=”none” bg=”gray” style=””]メロンパンの移動販売を始めたいけど、フランチャイズ以外に方法はないの・・?[/chat]
メロンパンの移動販売では、「フランチャイズ契約」をされている方も多いようですが、できれば個人で開業したいとお考えの方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、自分でメロンパンの移動販売を始めたい方向けに、その開業方法について解説してみたいと思います。
具体的には、
- メロンパン移動販売の許可と資格の取り方
- メロンパン移動販売の強みと弱み
- おすすめの出店場所
- 最適なキッチンカーの選び方
- メロンパンの調理方法と生地の仕入れ
- メロンパンの移動販売における売上・原価・経費・利益シュミレーション
の6つのポイントで解説していきますので、開業に必要な情報はこの記事ですべてご理解いただけるはずです。
またこの記事のさいごに、収支シュミレーション(年間利益251万円)を細かく掲載しており、こちらもかなり参考にしていただける内容になっています。
メロンパン移動販売の開業ノウハウから収支にいたるまで、順に解説していきますので、ぜひ最後までお目通しください。
メロンパンの移動販売に必要な営業許可と資格
まずはメロンパンの移動販売に必要な許可と資格について、何をどのように取得すればいいのか、みていきましょう。
メロンパンの移動販売をお考えの場合、キッチンカーで調理した「焼きたてメロンパン」を前提に開業される方がほとんどではないでしょうか。
その場合、
- キッチンカーの許可として「菓子製造業営業許可証」
- 食品販売責任者の資格として「食品衛生責任者証」
の2つが必要になります。
許可と資格の詳しい取得方法はこちら↓の記事で詳しく解説していますので、ご存じない方は必ず読んでおいてください。

調理済みのパンを販売する場合は?
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]すでに調理されたパンを販売するだけなら、キッチンカーの営業許可は必要ありません。[/chat]
もしも調理済みのメロンパンを販売される場合は、キッチンカーの営業許可を取る必要はありません。
なぜなら、キッチンカーでは一切調理しないからです。
この場合、言うまでもありませんが、販売できるのは普通のパン屋さんと同じように営業許可を持った調理施設(建物)で作られたパンだけです。
「調理施設の許可取り」についてはこちら↓で解説していますので、必要な方は参考にしてください。

メロンパンの移動販売で出店できる場所
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]商業施設やドラッグストアなど、生活に密着した場所での販売のほうが売上につながりやすいです。[/chat]
つぎに、メロンパンの移動販売に適した「出店場所」について解説します。
メロンパンはどちらかというと、日常生活の中でお客さんに支持される食べ物です。
ですので、商業施設やドラッグストアなど、生活に密着した場所での販売のほうが売上につながりやすい傾向にあります。
逆にイベント出店やマルシェ、フェスといった大型のイベントは、
- その場ですぐに食べられるもの
- 珍しいもの
が好まれる傾向にありますので、もしかすると思うような売上に繋がりにくいかもしれませんね。

ただ、移動販売の出店場所はほかにも候補がたくさんあります(参照記事↑)。
その中から自分に合った出店場所を選んでみてください。
メロンパンの移動販売ってどうなの?強みと弱み
さて、どんなメニューを販売しても必ず「強み」と「弱み」が存在するわけですが、メロンパンの場合は、具体的にどんな特徴があるのでしょうか?
メロンパンの移動販売の「強み」
- 1個150円~250円という手ごろな値段で販売できる
- (比較的)出店できる場所が豊富
- 子供からお年寄りまで、年齢問わず幅広く愛される商品
- 「まとめ買い」で客単価アップを狙いやすい
メロンパンの強みをまとめるとこんな感じ↑。
他の移動販売メニューと比べてもかなり単価が安いため、家族や友人の分もまとめて購入してもらいやすい商品です。
また子供からお年寄りまで幅広い年齢層に好まれるメニューであるため、どんな場所で販売しても需要があります。
メロンパン販売の2つの弱み
- 夏場(暑い季節)は売れにくい
- イベント出店では売れにくいかも・・・?
逆にメロンパン販売の弱みとなるのが、暑い季節の需要の落ち込みです。
暑い季節は、メロンパンのような甘いパンや焼き菓子は売れません。
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]私が販売しているクレープも、夏場は全然売れなくなるんです・・・。[/chat]
よって夏場も出店したい場合は、メロンパン以外のメニューを一緒に販売するなど、なんらかの対策が必要です。
https://www.instagram.com/p/B7fX2NpHhKP/?utm_source=ig_web_copy_linkそんななか最近では、メロンパンにアイスを挟んだ「メロンパンアイス」↑を販売されているオーナーさんもいらっしゃいます。
灼熱キッチンカーの中で、アイスクリームが溶けないように冷凍管理するのは至難の業ですが、そこをうまくコントロールできれば、夏場の売上アップにつながる切り札になるでしょう。
メロンパンの移動販売向けのキッチンカー
安く仕上げたい方は「日産キャラバン」がオススメ

日産キャラバン|Wikipediaより
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]メロンパンの移動販売では、キャラバンを利用したキッチンカー製作が安上がりでオススメです。[/chat]
メロンパンの移動販売では、
- ベーカリーパントローリー(発酵用のパン生地陳列棚)
- ガスオーブン
- パン生地保管用冷凍ストッカー
など、大きな調理機器の搭載が不可欠です。
そのため移動販売のほかの商品と比べても、車両のスペースがたくさん必要になるという特徴があります。
このことから、多くのオーナーさんが日産キャラバン(中古車)をキッチンカーとして選択されています。
大きな車両でありながら、中古車ならかなり安く手に入りますので、とにかく安く開業したいという方にはキャラバンがオススメです。
キャラバンでのメロンパン陳列・接客は車外テントで行いましょう
キャラバンを使ったメロンパン販売の場合、生地の保管・解凍・焼成に必要な機材の設置だけでスペースが埋まってしまいます。
つまり、
- メロンパンをショーケースに陳列する
- あなたが車両の中から接客する
というようなスペースは確保できないということです。
そこで、キャラバンをキッチンカーとして利用する場合は、
- パンの焼成までだけをキッチンカー内で行う。
- 焼きあがった商品の陳列や販売は、キッチンカーのそばに設置したテントの下で行う。
という方法で販売しましょう。
その際使用するテントとしては、このようなワンタッチタープテント↓が便利。

これらの備品をうまく組み合わせて、スムーズに調理販売できる仕組みを作っていきましょう。
資金に余裕がある方は、トラックタイプを選んでも◎
キャラバン以外の車両では、トラックタイプのキッチンカーを活用することも可能です。
軽トラックや普通車のトラック(ボンゴトラックなど)なら、キッチンカー内での調理・接客販売が可能になり、より快適に出店できますね。
ほかにもキッチンカーに改造できるベース車種はいろいろあります。
こちらの記事↓ではランキング形式で、オススメのキッチンカーとその費用・維持費・寸法などを詳しく紹介しています。
ぜひ参考になさってください。

メロンパンの移動販売の調理工程とは?
つぎに、メロンパンの具体的な調理方法について解説したいと思います。
移動販売で販売されているメロンパンは、業務用に加工された冷凍のメロンパン生地を現地で焼いて販売されています。
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]「自分でメロンパン生地を作るところからやってみたい!」と思う場合は、一度保健所に問い合わせてみてください。もしかすると、移動販売では既製品の生地以外は許可されないかもです。[/chat]
具体的な調理工程としては、
- 冷凍メロンパン生地を解凍する
- 解凍したメロンパン生地をキッチンカー内で発酵させる
- ガスオーブンでパン生地を焼いて仕上げる
の3つ。
この工程の具体的な調理方法は下記のとおりです。
工程1:メロンパン生地を解凍する
まずは、キッチンカーに搭載した『ベーカリーパントローリー』と呼ばれる専用棚に並べて自然解凍させます。
冷凍メロンパン生地は、自然解凍が基本です。
ベーカリーパントローリー↑には保温のための加熱器具がついているわけではなく、あくまでただの「棚」。
別売りの保温カバー↑を使用して保温効果を高めつつ、自然に解凍するのを待つことになります。
ただし冬場は気温が低いので、自然解凍では時間がかかりすぎてしまいます。
その場合は、石油ストーブを使って解凍しやすくされているようですが・・・。できることなら、もう少し安全な方法を探ってみたほうがいいかもですよね^^
解凍時間の目安
解凍時間の目安としては、気温30℃・湿度80%の環境下で解凍した場合、約60分となります。
メロンパン生地を解凍するときのポイント2つ
- 解凍にかかる時間を正確に見極める力が必要
- 外気温に合わせて解凍時間を調節できる力が必要
キッチンカーは、屋内のようにエアコンでコントロールされた調理環境ではありません。
そのため夏場と真冬の出店では、気温は大幅に変わってしまいます。
これらの影響を加味して解凍にかかる時間を逆算し、仕上がりを見極めることがポイントになります。
工程2:メロンパン生地を発酵させる
次に、解凍させたパン生地を最終発酵させます。
この「最終発酵」という工程は、結局は解凍作業の延長で行われるものです。
パン生地は常温で放置すると、ガスが発生して自然に膨らみます。
つまり「ベーカリーパントローリー」で放置しておけば、解凍から最終発酵までは自然に行われるというわけですね。
最終発酵の目安
気温30℃・湿度80%の環境下で約60分
これより低い温度の場合は、適切な大きさに膨らむまでにさらに時間を要します。
工程3:ガスオーブンでパン生地を焼く
最後に、ガスオーブンでパン生地を焼いて完成です。
焼きあがりの目安時間や、焼き上げる温度は仕入れるパン生地によって変わりますが、180度で15分程度を目安にするといいでしょう。
仕入れる冷凍パン生地には、焼成温度・焼成時間の目安が書かれているはずです。
その数値を参考にしてください。
4段式業務用ガスオーブンがオススメ!
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]あまり小さなオーブンを選んでしまうと調理が追い付かず、せっかくのお客さんを逃してしまうことにもなりかねません。[/chat]
過去に私が見たメロンパンやさんでは、4段式ガスオーブンで1段につき12個のメロンパンを焼いていらっしゃいました。
つまり1回の焼きで、最大48個のメロンパンが焼きあがることになりますね。
これ以上大きなオーブンだと、車に搭載できなくなってしまう可能性がありますので、この大きさで限界かと思います。
なお、ガスオーブンを使用するためのプロパンガス購入方法は、こちらの記事↓で解説済みです。参考にしてください。

移動販売のメロンパン生地の仕入れ
メロンパン生地の調理方法が分かったところで、移動販売に使えるメロンパン生地の仕入れについてご説明します。
前述のとおり、移動販売で扱うメロンパンは冷凍生地を仕入て調理されています。
フランチャイズ契約をされている方は、本部から仕入れることになりますが、個人で移動販売を始める場合は自分で仕入れ先を探さなくてはなりません。
そこで、個人で購入できて、仕入れ単価の比較的安いメロンパン生地をいくつかピックアップしましてみましたのでご紹介します。
敷島製パン|98g×60ヶ入り
まずは、プレーンタイプのメロンパンからご紹介していきます。
こちらの↑メロンパンは直径が12cm、高さが6cmという一般的な大きさ。
移動販売で取り扱う商品として申し分のない大きさだと言えますね。
では、実際にこの商品を販売した場合、原価・利益はどのくらいになるのでしょうか。
1個250円で販売すると仮定してシュミレーションしてみますので、購入するときの参考にしてみてください。
◆敷島製パンを1個250円で販売した場合◆
- 仕入れ値|税込み4,309円(60個入り)送料別
- 仕入れ単価|72円
- 原価率|28.8%
- 100個販売した場合の粗利益|17,800円
*生地の価格は執筆当時のものです。
以下、同様に業務用メロンパンの紹介をしていきますね。
ISM | 90g×50ヶ入り
こちらの生地は1個当たりの重さが90g。
先にご紹介した敷島製パンの商品よりも、少し小さめの出来上がりになるかと思います。
◆ISM のメロンパンを1個250円で販売した場合◆
- 仕入れ値|税込み4,212円(50個入り)送料別
- 仕入れ単価|84円
- 原価率|33.6%
- 100個販売した場合の粗利益|16,600円
*生地の価格は執筆当時のものです。
TOMIZ/cuoca(富澤商店)| 98g×60ヶ入り
こちらの商品は調理方法が丁寧に解説されていましたので、抜粋しておきます。
参考にしてください↓。
1.解凍 天板にオーブンペーパーを敷きメロンパンを間隔をあけて並べます。乾燥しないようにラップかビニールをかけ室温で約50分置きます。(長く置き過ぎるとメロン生地が手にくっつき、剥がれやすくなるので注意します。)
2.発酵 メロン皮にグラニュー糖をつけ、再び天板に並べます。生地が元の大きさの1.5倍位になるまで約90分室温に置きます。
3.焼成 180℃のオーブンで15分焼成します。
TOMIZのホームページより抜粋
◆TOMIZ/cuoca のメロンパンを1個250円で販売した場合◆
- 仕入れ値|税込み5,627円(60個入り)送料別
- 仕入れ単価|93円
- 原価率|37.2%
- 100個販売した場合の粗利益|15,700円
*生地の価格は執筆当時のものです。
敷島製パン| 89g×72ヶ入りチョコチップ
こちらはチョコチップ入りの商品です。
メロンパン専門の場合は最低でも2種類、できれば3種類ほど用意しておきたいところですので合わせて検討してみてください。
◆敷島製パンのチョコチップメロンパンを1個250円で販売◆
- 仕入れ値|税込み6,189円(72個入り)送料別
- 仕入れ単価|86円
- 原価率|33.6%
- 100個販売した場合の粗利益|16,400円
*生地の価格は執筆当時のものです。
敷島製パン| 95g×72ヶ入り紅茶メロンパン
最後にご紹介するのが、紅茶風味のメロンパンです。
趣向を変えた商品として、取り入れる価値は十分にありそうです。
◆敷島製パンの紅茶メロンパンを1個250円で販売◆
- 仕入れ値|税込み5,184円(72個入り)送料別
- 仕入れ単価|72円
- 原価率|28.8%
- 100個販売した場合の粗利益|17,800円
*生地の価格はブログ執筆当時のものです。
以上、移動販売で採用できそうなメロンパン生地をご紹介しました。
商売用の仕入れになるので、原価がいくらになるのかを考えた商品選択は非常に重要です。
移動販売の一般的な原価率や設定方法については、こちら↓の記事をご参照ください。

ミニサイズのメロンパンってどうなの?
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]ミニサイズのメロンパンの販売は、個人的にはあまりお勧めしません![/chat]
理由は、
- 調理にかかる手間は小さくならない
- 一人当たりの客単価が減ってしまう恐れがある
の2つです。
ミニサイズのメロンパンになったからと言って、調理の手間が少なくなるわけではありません。
またミニサイズになったとしても、購入されるときの個数は「一人1個」のままというのが大半でしょう。
なのに値段だけは「ミニサイズ」として安く設定する必要がありますので、結果として利益が少なくなってしまうのです。
移動販売で儲けを出すコツは、できるだけ客単価の高い商品を大量に販売することですので、この点を考慮してメニューを考えてみてください。
購入したメロンパン生地の保管
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]購入したメロンパン生地は、大型の冷凍ストッカーで保管しておきましょう。[/chat]
購入したメロンパン生地は、もちろん冷凍で保管する必要があります。
大量に仕入れに備えた、大型の冷凍ストッカーの設置は必須でしょう。
場合によってはキッチンカーのストッカーだけでは容量が足らず、自宅にもストッカーを設置しなくてはいけないかもしれませんね。
例えばこちらの冷凍ストッカー↓なら、かなりの数を保管することができるでしょう。
いろんな大きさの冷凍ストッカーがありますので、必要に応じたものを選んで設置しましょう。
焼きあがったメロンパンの陳列はどうやるの?
焼きあがったメロンパンは、このようなホットショーケースに陳列していきましょう。
こちらの商品↑は保温する機能がついていますが、季節に合わせて使用するかしないか、使い分けてもいいと思います。
一方で、温める機能がないショーケースを使用されているオーナーさんもいらっしゃいます。
その場合はせめて「商品の囲い」があったほうがいいかもしれませんね。
移動販売は屋外の販売ですから。
屋外の風にさらし続けていると、せっかく焼いたメロンパンがパサついてしまう可能性があります。
ご注意ください。
メロンパンの移動販売に必要な包装資材
メロンパンの場合は、簡単な包装資材で済みますね。
購入された時点でメロンパンを1個づつ、バーガー袋に入れましょう↓。
そのうえで、まとめてレジ袋に入れて渡せばOKです。
極簡易な包装で済むので、経費もさほど掛からないでしょう。
メロンパンの移動販売で得られる売上と利益
最後に、メロンパンの移動販売における「売上と利益」についてみていきたいと思います。
そもそも移動販売という販売形態は、屋内のお店以上に季節や気温・天気の影響をダイレクトに受けやすく、売上も不安定になりやすい傾向にあります。
そんな移動販売特有の条件も加味したうえで、「シュミレーション」としてメロンパンの売上予測を立ててみました。
結論を先にお伝えしておくと、今回のシュミレーション結果は下記のとおり。
メロンパン販売のシュミレーション結果
◆出店日数|年間213日
*平日12日×12か月,休日6日×12か月
◆売上|468万円
◆原価|約135万円(売上比28.8%)
◆経費|約82万円(売上比17.4%)
◆利益|約215万円/月平均21万円
売上予測を立てるときの参考として、この結果を活用していただけるといいかと思います。
それでは実際のシュミレーションの中身について、順にみていきましょう。
メロンパンの移動販売で得る売上
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]1か月の売上げトータルを39万円。1か月の販売個数を1560個と仮定しました。[/chat]
まずは出店日数を仮決定し、その日数で得られる売上を予測してみます。
出店日数
◆出店日数の設定◆
年間出店日数|213日
- 平日|12日×12か月/年間144日
- 休日|6日×12か月/年間72日
メロンパンの場合、夏場は極端に売上が落ち込みます。
今回のシュミレーションでは、この落ち込みをほかの商材でカバーしていません。
メロンパンだけの移動販売で1年出店した場合を仮定しています。
他にも天候不良やその他の諸条件により、思った通りの販売ができないのが移動販売の常。
そのため、出店日数はあえて少なめに見積もっています。
出店エリア
出店エリアは、自宅から片道1時間程度。
距離にすると半径60~70Km圏内としてシュミレーションします。
*出店エリアをどの程度広げるかによって、後でご紹介する交通費(ガソリン代など)が変わってきます。
1日の売上げと販売個数
平日の売上 | 1日1.5万円の売り上げ/ひと月18万円 |
---|---|
平日の販売個数 | 1日平均60個/ひと月720個 |
休日の売上 | 1日3.5万円の売り上げ/ひと月21万円 |
---|---|
休日の販売個数 | 1日平均140個/1か月840個 |
売上もやや低めに設定しています↑。
例えばクレープの販売でも、平日の売上が1万円を超えないような日もあるんです。
これはほかの移動販売店のオーナーさんも、経験されている事実です。
「これくらいは売れるだろう。」と都合よく思い込むと、思わぬ食材の廃棄ロスを招いてしまいます。
こんな理由から、売り上げは低めに見積もっておいた方が現実に即したシュミレーションにつながると思います。
売上と出店日数、販売個数まとめ
◆売上◆
1か月39万円/年間468万円
◆出店日数◆
年間出店合計|213日
- 平日|12日×12か月/年間144日
- 休日|6日×12か月/年間72日
あらためて、シュミレーションの元になる売上と出店日数についてまとめるとこんな感じ↑。
この数字をもとに、原価と経費を差し引いて手元に残る利益を計算していきます。
メロンパンの移動販売にかかる原価
[chat face=”prof-3.jpg” name=”ミント所長” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]原価率は今回28.8%と設定しました。[/chat]
出店日数から売上を算出できたところで、次に原価(仕入れ費用)をシュミレーションしていきます。
メロンパンの場合、既製品の冷凍生地を仕入れて調理するため、ほかの商材に比べて原価率が高くなりがちです。
できるだけ原価を安く抑えたいので、今回はこちらのメロンパン↓をメインに販売すると仮定してみました。
こちらの原価は送料別で72円(税込み)。
250円で販売したと仮定すると、原価率は28.8%となりますね。
ひと月で約11万円、年間約135万円が原価として必要になる計算です。
メロンパンの移動販売に必要な経費
年間売上が、468万円。
原価が、135万円として算出できたところで、最後に経費を見積もっていきます。
結論としては、年間約816,000円、ひと月当たり約68,000円の経費が発生。
売上の17.4%ほどが経費になる計算です。
一般的に移動販売で下記のような経費が発生するのですが、その内訳は下記のとおりです。
交通費 | 約14万円|売上比3% |
---|---|
包装資材費 | 約47,000円|売上比1% |
販促費 | 約24,000円|売上比0.5% |
消耗品 | 約24,000円|売上比0.5% |
水道光熱費 | 約47,000円|売上比1% |
キッチンカー車検料 | 車検料15万円程度/2年(1年車検の場合はその半額) |
自動車税 | 45,000円ほど/年 |
保険料 | PL保険|年間約11,000円 |
通信費 | 約33,000円|売上比0.7% |
出店料 | 約37万円|売上比8% |
ちなみに、メロンパンの販売には菓子製造業営業許可証が必要です。
保健所に申請するたびに14、000円程度の手数料が必要ですので、今回ご紹介した経費以外の支出として覚えておいてください。
メロンパンの移動販売で得られる利益
というわけで売上・原価・経費のすべてを試算してみた結果、メロンパン販売の利益はズバリッ・・・・
年間251万円!
ひと月当たりの利益は約21万円という結果になりました。
結果はさておき、このようにした事前の収支シュミレーションは開業前にやっておくべきです。
副業にするのか本業にするのかによっても、目標とするところはまったく違ってくると思いますので、ぜひ「数字」を使って具体性のあるシュミレーションをやってみてください。
まとめ
以上、メロンパンの移動販売を始める方法について具体的に解説していきました。
メロンパンの移動販売は、フランチャイズに加盟してスタートされる方が多いように見受けられますが、やろうと思えば個人でも十分開業可能だと思います。
この記事の内容を参考にしていただきながら、あなたの理想のキッチンカーをスタートさせてくださいね☆