キッチンカー・移動販売の試食見学会

移動販売の許可と資格

【禁止区域あり】自宅をカフェや菓子・パン工房に改装する場合の注意点

開業を予定している住所地が「市街化調整区域」に指定されている場合、商施設の新築、増改築が禁止される可能性があります。

自宅を調理設備にすることは物理的には可能で、保健所が認めてくれれば問題なく開業できます。

ですが開業予定地が「市街化調整区域」に指定されている場合、商売が禁止される可能性もあるんです。

自宅や住宅地を利用したカフェやお菓子屋さんを検討されている方は、下記の内容を十分確認してから計画を進めてください。

市街化調整区域とは

「市街化調整区域」とは農林水産業等に必要な田んぼ・畑・山などを守るため、意図的に市街化することを制限された地域のことを言います。

市街化調整区域では、住宅以外の商売用の建物の建築が制限されます。

用途を「住宅」から「飲食店やその他の商売目的の施設」に変更できない決まりになってるのです。

これは地域ごとに法律で決められているので、例えば「住宅」として届け出されている建物でこっそりカフェを開業した場合。

営業停止命令や撤去命令が下されてしまう可能性もあります。

パン屋さんが「販売停止」の指導を受けた事例

私の知り合いのパン屋さんで、販売停止の指導を受けられた方がいらっしゃいましたので、その方の事例をご紹介します。

その方は自宅の一部を改装したパン工房でパンを調理(営業許可取得済み)。

作ったパンはイベントやマルシェで販売されていました。

その後自宅の敷地の一部に、自宅とは別の建物として小さな小屋風の「パン販売所」を増設。

ご主人のDIYで作られたもので、お客さんが二人立てるくらいのスペースしかない、ほんの小さな販売所です。

パンの調理は自宅内の工房で。

販売のときだけ別棟で販売されるようになったある日、自宅に数人の市役所の方(?)が来られます。

そしてその場で、販売所での販売停止の指導を受けてしまったのでした。

結果としては、

  • 自宅内のパン工房はそのまま使用してOK。
  • 自宅内であれば、パンの販売もOK。
  • 自宅の敷地内であっても、建物を商売用に使用するのは禁止。

の3つについて指導を受けたため、この方は自宅の玄関で販売することを余儀なくされました。

ご本人は自宅が市街化調整区域だということも、その場所に商売用の建物を建ててはいけないということもご存じなかったとのこと。

このケースは「小屋風」という小さな建物だったので、かかった金額という意味では少額のロスで済んだかもしれません。

ですがもしこれが、飲食スペースを設けたカフェとかだったら・・・。

建ててしまった後からでは修正が利きません。

開業検討中の方は今一度確認してみてくださいね。




まずは最寄りの土木事務所に相談!

住宅地での開業を検討中の方は、まずは最寄りの土木事務所で「市街化調整区域」の指定を受けていないか確認しましょう。

市街化調整区域内にも、何らかのお店が建っている場合があると思います。

ですがそれらは必ず、土木事務所を通じて都道府県知事の許可を得て建てられているはずです。

開業を検討中の方は、まずは最寄りの土木事務所で

  • 「市街化調整区域」の指定を受けていないか
  • お菓子の製造・販売など、飲食業を営んでもOKかどうか

について問い合わせをしてみましょう。

ちなみに、保健所は土地の詳細までは確認することができません。

自分で土木事務所に確認が必要です。

土木事務所に聞いてみた!

この件に関して、実際に土木事務所に問い合わせてみました↓。

【土木事務所の解答】
例えば自宅を改装した施設を作るのであれば、

  • 自宅のどの場所に
  • どれくらいのスペースで
  • どんなものをどんな方法で製造するのか
  • 自宅で製造だけして、販売は別の場所(例えば移動販売とか)で行うのか

等の要望を細かくチェックしたうえで、総合的に、且つ個別的に判断するものなので、一般的な話として「これだったら許可できる」という風にはお話しできません。

 

との回答でした。

一般化できる話ではないという回答でしたので、まずは土木事務所で各々相談する方が早そうです。

以上、ご参考になさってください。