移動販売車(キッチンカー)製作

移動販売・屋台の必需品!「消火器」の選び方と消防署対策。


これから開業される方で「現地調理」をされる場合、必ず1本は用意していただきたいのが消火器です。

但し消火器なら何でもOkというわけではなく、消防署の定める規定に合った物を選ぶ必要があります。

 

また現地調理を行う場合、火気の取扱いについても消防署の指導を受ける機会が多くなるはず。。。

 

これから開業される方も、既に開業される方もおそらくほとんどの方に関係する内容だと思いますので、ご存じない方は必ずお目通しください。

 

それで順に解説してまいります。

 

 

移動販売車(キッチンカー)に消防署のチェックって・・・なんのこと?

*移動販売で必要な消火器の選び方は後述することとして、先に移動販売車における消防署のチェックについてお話しします。

 

保健所の抜き打ちチェックがあるという話はチラッと聞いたことがありますが(私の住む地域ではそのようなチェックはありません・)、開業するときに消防署に届け出が必要だとか、営業中に消防署がチェックに来るといった話は聞いたことがありませんし、届け出の義務もないはずです。

 

但し開業後に「イベント」に出店する場合は、おそらくどのイベントでも消防署のチェックが入ると思います。

 

開場前に各ブース数分程度、消防署員が見て回るということがほとんどですが、イベント開催日とは別の日に説明会として出席が必要な場合もあります。

 

イベントの規模が大きいほど後者の場合が多く、イベント自体の説明・保健所の食品安全指導・消防署の火気取扱いに関する指導が合わせて行われます。

 

これは2013年の福知山市の花火大会爆発事故を受けて行われるようになりました。

 

それまではイベント出店でも、消防署のチェック何て一切なかったんですけどね。。

 

消防署には、事前に調理器具や火気の種類やレイアウトについて、図面を用いて届け出されます

消防署がチェックするのはもちろん、火気の取り扱いが安全になされているかについてです。

 

イベント開催前に、イベント主催者は消防署に届け出をする義務がありますので、当日どのブースでどんな調理がなされ、どんな熱源を使って行われるのかをあらかじめ申請する仕組みになっているんですね。

 

 

私達出店者はイベント申込用紙に、

・使用する調理機器の名称

・熱源の種類(プロパンガス・カセットコンロ・電気調理器等の種別)

・発電機の使用の有無と、携行缶の有無(途中でガソリンをつぎ足しするかしないか)

・ブース内の配置↓(加熱調理の場所・消火器やプロパンガスボンベの位置。調理スペース・冷蔵庫の場所等も含む)

【ブース内配置図 サンプル】

等を記入する必要があります。(イベントの規模や内容によって、要・不要、いろいろです。)

 

消防署員はここを見ている!

 

消防署員は当日、あらかじめ申請された情報を元に各ブースを見て回り、不備があればその都度指摘したり、最悪出店が却下されたり・・・という流れになるわけです。

 

その主なチェックポイントというのが下記の13項目。

 

1)ガスコンロ・カセットコンロの周りは不燃物で覆われているか

2)ガスボンベの転倒防止対策が施されているか

3)ガスボンベはコンロから離れた位置に設置されているか

4)ガスボンベに安全弁が取り付けられているか

5)ガスボンベは直接日光に当たらないところに置かれているか

6)一つのガスボンベで複数の調理器具を使用していないか

7)ガスホースは古くなっていないか

8)ガスホースのつなぎ目に留め具が施されているか

9)カセットボンベの予備は、熱源から離れたところで保管されているか

10)テントの風対策は施されているか(主にテント販売形式の場合)

11)消火器(10型以上)が設置されているか

12)発電機は直射日光の当たらない場所に置かれているか

13)携行缶は直射日光の当たらない場所に置かれているか

 

但し保健所同様、イベント開催地を管轄する消防署によってチェックが甘かったり(いい加減ともいう。)、指摘される内容に多少違いがあったりします。

 

ですが上の13項目に注意していれば、どんなイベントでもほぼ大丈夫なはずです。
(一番チェックが厳しいであろう京都府福知山市の消防署チェックを経験しているアタシが言うんだから、間違いないでしょう。)

 

1)ガスコンロ・カセットコンロの周りは不燃物で覆われているか

私はクレープを焼くための台として木製の什器を使用していますが、これの上に直接コンロを乗せての調理は禁止です。

2013年まではそれでも全然OKだったのですが、現在は禁止されているので、私はガスコンロの下にアルミホイル(=不燃物)を敷くようにしています。

 

これだと木製の調理台を使ってもOK♪

 

写真ではガスコンロを覆う衝立が写っていますが、それも不燃物でないとダメなんです。

 

風に煽られるとガスが立ち消えするため、屋外での調理販売(特にテント内での販売)には風よけが欠かせませんが、その風よけも当然不燃物である必要があります。

 

ですのでガスコンロの下だけでなく、その周りもアルミホイル等で覆うようにしましょう。

一番いいのは専用に作られたアルミ製品。

 

 

家庭のキッチンでいよく見かける製品ですね。 他にはこんな商品も^^

 

この商品↑、実はキャンプ用品として販売されているものです。

 

ですが、移動販売をしている人の中には結構キャンプ用品を活用されている方が多くいらっしゃいます。

 

それもそのはず、キャンプ用品ですのでもともと雨や風がある屋外での使用を前提に作られているものばかりです。

 

当然、移動販売での使い勝手はバツグンですよね。

 

特にテントでの販売は、風雨の影響が大きくなります。

 

その対策としてこれらの商品を取り入れてみるのも賢い選択だと思いますので、是非検討してみてください。

 

尚、調理台自体が木製ではなく、ステンレスなどであればそのまま載せても許可されると思います。(必要であれば消防署に直接ご確認ください。)

 

2)ガスボンベの転倒防止対策が施されているか

ガスボンベ自体がガス供給中に転倒しないように、しっかりとしたものに紐で括り付けるなどしておく必要があります。

 

テント出店の場合はほとんどの人がテントの足に括り付けられています。

 

移動販売の車内でしたら調理台の脚とか。何でもいいのでとにかく括り付けておいてください。そのまま置いておくだけだと大概指摘されます。

 

3)ガスボンベはコンロから離れた位置に設置されているか

例えばテント出店の場合、ガスコンロを左前に設置するのであればガスボンベはそこから離れた①か②の場所に設置するようにしましょう。

 

②だとホースが長くなって、ひっかける原因になりそうなのでそこは工夫が必要ですが・・。

 

ガスコンロの真下の空間が空いていたとしてもそこに設置しているとおそらく指摘を受けますので、必ずコンロから離れたところにおいて、括り付けてください。

 

但し移動販売車での販売の場合、キッチンスペース自体に余裕がありません。

 

場合によってはガスコンロの下以外に置き場所がない・・・なんてこともあり得ますよね。

 

その場合は消防署員にその旨を相談してみてください。おそらく許可してくれると思います。(移動販売車内ではスペースの関係上、いろんな点で大目に見てもらえることが多いです。)

4)ガスボンベに安全弁(調整器)が取り付けられているか

安全弁(=調整器)というのはこの器具のこと。

現在はガスボンベンべを購入する際に、必ずこの器具も一緒に購入するはずですし、充填する際にもこの器具を付けた状態で充填所に持ち込まなければ充填してくれません。

 

ですのでこの器具を持っていないという人はいないと思いますが、もしも持っていないという人はガス屋さんに連絡して購入するようにしましょう。

 

5)ガスボンベは直射日光に当たらないところに置かれているか

ガスボンベをテントの外や、移動販売車外に置いていると中に入れるようにとの指摘を受けるはずです。

冬場は許可されるかもしれませんが、夏場は高温になってガス漏れの原因になるため、また部外者が安易にボンベを触ることがないように、よほどのことがない限りキッチンスペースの中で保管するようにしましょう。

6)一つのガスボンベで複数の調理器具を使用していないか

一つのガスボンベから二つ以上の調理器具にガスを送るための器具が市販されていますが、これを使用した調理は禁止されています。

yahoo知恵袋より転載】

屋外での調理販売する場合、複数の調理器具でガスを使用するには一つのガスボンベにつき一つのガス調理器具への接続が基本です。

ですので二つ以上のガス調理器具を使用したい場合、それぞれ1本づつガスボンベを用意するようにしましょう。

と言っても8Kgのガスボンベなら2本、5Kgのガスボンベなら3本を超える本数を積載する場合、「高圧ガス」の標識を車に張り付ける必要があります。

 参照:移動販売必須アイテム「ガスボンベ(LPガス・プロパンガス)」の選び方決定版!

またガスボンベ自体が相当スペースを取りますので、ガスボンベを止めてカセットコンロに切り替えたり、可能であれば電気調理器具を使用するなど、熱源の調整が必要になるかもしれません。

それも踏まえた商材選びをしないとダメってことですね。

7)ガスホースは古くなっていないか

ガスホース自体にひび割れ等の劣化があったり、見た目で明らかに古いホースだと指摘された場合は、ホースの交換を求められます。

 

保全を怠るとガス漏れの原因になりますので、その場で交換できないのであれば出店できない可能性が高いです。

 

実際に私の隣のブースの方が同じ指摘を受けられて、慌てて近くのホームセンターにガスホースを買いに走っていらっしゃいました。皆さんも気を付けてください^^

・ガスコンロとボンベを離して設置する必要もあることから、ガスホースは1m程度では短いかもしれません。ハサミで切ることもできるので、2m程度の物を購入されることをオススメします。

・ガスホースはプロパンガス用と都市ガス用の二種類があります。「プロパンガス用」のオレンジのガスホースを選ぶようにしてください。

 

 

8)ガスホースのつなぎ目に留め具が施されているか

留め具というのはこの↑黒色のやつのこと。

 

写真だと、手前の留め具がホースの接続部分から離れたところに位置しています。

 

これだとアウトですので、ちゃんと接続部分に留めつけておくようにしましょう。留め具が無い場合はちゃんと購入して、取り付けておいてください。

 

9)カセットボンベの予備は、熱源から離れたところで保管されているか

これは言うまでもありませんね。

 

カセットボンベを火元に置いていて、破裂→引火の事故・・・たまにニュースになってますよね。

 

小さい物なのでポンっと何気なく置いてしまいがちなんだと思います。

 

必ず熱源から離れた場所で保管するようにしましょう。

 

10)テントの風対策は施されているか(主にテント販売形式の場合)

テントが舞い上がることで、調理中のガス機器に影響が出る可能性があります。

テントは設営したら真っ先に風対策を施すようにしましょう。

参照:移動販売・露店販売・イベント・マルシェで使用するワンタッチタープテントの設置と固定の方法

11)消火器(10型以上)が設置されているか

消火器の設置は必須です。

親切なイベントでは、消火器を忘れた人のために消火器の貸し出しをしてくれる場合もありますが、出店要項自体に「消火器がない場合は出店できません」と書かれていることもあるんです。

 

なのでイベント出店では消火器は必須!!というか、火気を使用する場合は常日頃から消火器を車に搭載しておくようにしましょうね。

 

また消火器のタイプは「10型以上」とされています。必ず購入の際は10型以上の消火器を買うようにしてください。

 

12)発電機は直射日光の当たらない場所に置かれているか
13)携行缶は直射日光の当たらない場所に置かれているか

発電機の使用についても注意が必要ですね。

これらは直射日光の当たらない場所に置いておく必要がありますし、必要であればロープを張って「立ち入り禁止」の警告を表示しておくなどの対策が求められるようです。

 

但し、現在は発電機自体の使用が禁止されているイベントも結構あります。

 

使わないで済むなら、なるべく使わないようにする方向で考えてみてもいいかもしれませんね。

 

まとめ

以上、消防署による火気の取り扱いチェックポイント、参考になりましたでしょうか?

消防署のチェックは、やはり事故の起こった京都府福知山市を中心とした関西圏で厳しくなっているように感じます。

 

関東や九州など、関西から離れた地域でのイベント出店だともしかすると消防署のチェック自体も無いかもしれません。

 

ですが、チェックがないから対策をしなくてOK・・・という問題ではありません。

 

万が一が起こらないように、万が一が起こった時に最善の対応ができるようにしておくことが大事なんだと思います。

 

是非安全な調理販売を心がけましょう☆

 

 

 

 

 

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