キッチンカーでクレープ店開業を思い立ったものの、何をどのように準備していいのか分からずお困りではないでしょうか。
そこでこの記事では、クレープのキッチンカーで移動販売を開業するときのポイントとして
- クレープの移動販売でオススメの出店場所
- クレープの移動販売に必要な許可と注意点
- クレープのキッチンカーにおすすめの車種
- キッチンカーのクレープ焼き器の選び方とオススメ品
- クレープフランチャイズのメリット&デメリット
- クレープ作りのポイントと冷凍ホイップについて
の6つについて解説していきたいと思います。
クレープの移動販売暦約10年の経験をもとに詳しくお伝えしていきますので、ぜひ最後まで読み込んでみてください。
クレープの移動販売で売れる場所

クレープのキッチンカーを開業する場合、一番最初に考えるべきことは出店場所です。
「キッチンカーの出店場所9つ」で解説している通り、キッチンカーは売る場所がないことには営業ができません。
ではクレープの場合、どんなところで出店すれば売れるのでしょうか。
コロナ禍での大型イベント出店は厳しいかも・・・
キッチンカーの出店場所としては、これまで下記のような場所での出店が行われてきました。
- 大型イベント(フェス・手作り市・マルシェ・フリマなど)
- オフィス街・住宅街
- ショッピングモール・ドラッグストア・スーパーマーケットなど
- ゲームセンター・ボーリング場・パチンコ店
- 本屋・中古買取店
- 観光施設・遊園地・公園
- 道の駅・高速道路のサービスエリア
- 住宅展示場・携帯電話ショップ・家電量販店などの集客イベント
- 大学
この中でクレープの移動販売の収入の要となってきたのが、①の大型イベントです。
大型イベントをメインに出店してしっかりと利益を出す。
そして平日はショッピングモールやスーパーの出店で地道に稼いでいく・・・という営業スタイルで、キッチンカー専業でも収入が安定していたのです。
ですがコロナによってイベントが自粛され続けている現状では、これまでのようなイベント出店による利益が見込めません。
これからのクレープ屋開業におすすめの出店場所
よってこれからクレープの移動販売で開業される場合には、
- ショッピングモール・ドラッグストア・スーパーマーケットなど
- 住宅街
- ゲームセンター・ボーリング場・パチンコ店
- 本屋・中古買取店
- 道の駅・高速道路のサービスエリア
などの出店をメインとして、できるだけ出店日数を増やすしかないと思います。
1日の売上としてはイベント出店には到底かないませんが、売上を少しづつ積み上げて利益を出すことが現状のオススメの出店方法です。
出店場所の探し方についてはキッチンカーの出店場所9つと探し方で詳しく解説しています。
あなたが出店したい地域とその地域の出店場所について、あらかじめリサーチしておきましょう。
クレープの移動販売に必要な許可と資格は?

出店予定エリアと出店場所がある程度リサーチできたら、そのエリアを管轄する保健所に出向き、①食品衛生責任者証と②営業許可証のとり方について相談するようにしましょう。
キッチンカーは調理師免許がなくても開業できますが、
- クレープを販売するためにはどんなキッチンカー設備が必要なのか
- どんなことに注意して開業すればいいのか
については、あなた自身がしっかりと確認しておく必要があります。
申請する保健所によって許可の基準がかなり変わってきますので、その中身を確認した上で開業計画を立てると失敗がないでしょう。
許可と資格については、移動販売の保健所の許可と資格の取り方ので解説済みですので参考になさってください。

注意!扱うメニューによって許可が変わるかも?!
ただしここでご注意いただきたいのが販売するクレープメニューによって、取得する許可が異なるという点です。
クレープの場合大きく分けて、食事系(チーズや卵入りのクレープ)とデザート系(生クリームやフルーツ入りのクレープ)という2つのメニューに大別されますね。
あつかう食材が食事とデザートで異なりますので、多くの保健所では
- 飲食店営業許可証(食事クレープ販売用)
- 菓子製造業営業許可証(デザートクレープ販売用)
の2種類の許可取得を指示されるはずです。
一つの許可取得におおよそ15000円前後の手数料が必要なので、2つ取得すれば3万円ほどの支払いになりますね。
ただし販売するメニューを「デザート系クレープのみ」に限定し、菓子製造業だけ取得するというのもひとつの方法です。
デザートクレープだけの販売でも全然アリです

実際にキッチンカーのクレープ屋さんの中には、食事系クレープを一切販売していないオーナーさんも結構いらっしゃいます。
というのも、食事系クレープはデザート系クレープに比べると全然売れないからです。
わたしの約10年に及ぶ出店経験でも、食事系クレープの売れ行きは全体の10%程度。
なかには1個も売れない日もでてくるわけですが、それでも毎回食事系のクレープを用意するのかどうか。
ここは各オーナーがしっかりと判断していきましょう。
(ちなみに私は現在、食事系クレープの販売は取りやめています。デザートクレープのみの販売にすることで、食材の仕入れや管理もしやすくなりました!)
クレープの販売をするなら、PL保険の加入も忘れずに

なお営業を開始すると同時に、PL保険にも必ず加入しておくようにしてください。
PL保険というのは「生産物賠償責任保険」のことで、食中毒や異物混入が起こった際の賠償を手助けしてくれる保険のことです。
(私は起こしたことありませんが)クレープは調理過程において、食中毒や異物混入が起こりやすい食べ物です。
営業許可取得の際に保健所から案内があると思いますので、保険についても忘れずに手続きしておきましょう。
キッチンカーにおすすめの保険や加入方法、保険料については、上記の記事で詳しく解説していますのでぜひ読んでみてください。
クレープのキッチンカーにおすすめの車種
つぎにクレープの移動販売におすすめの車種についてです。
結論から言いますと、しっかりと売上につなげていきたいのであれば「立って販売できる車」を選択するべきだと思います。
その中でも最もおすすめの車種は「軽トラック」です。
「軽トラックタイプ」が断然お得!
軽トラックなら、
- 車両の維持・メンテナンス費用が安い
- どんなメニューにも対応可能
- キッチンで立って調理販売できる
- キッチン部分に2人乗れる
という4つの大きなメリットが得られます。
とくにキッチンカーの製作費用と維持費が格段に安く抑えられるという点で、軽トラックタイプのキッチンカーは非常におすすめの車種だといえますね。
開業費用を抑えたいなら、「軽バンタイプ」を選んでも◎
いっぽうで、クレープのフランチャイズ店を中心によく見かける「軽バンタイプの車」を選ぶというのもひとつの方法です。
ただしこの車種の場合、立って販売できないのはもちろんのこと、
- 調理スペースが極端に狭い
- 座ったままの調理で足腰への負担が大きい
という点で大きなデメリットがあります。
それでも安く開業することを優先するのか、お金をかけてでも立って販売できるタイプの車にするのか、よく考えた上で製作するようにしましょう。
なお、キッチンカーにできる車種はほかにもあります。
各車種の解説や価格相場については「キッチンカー製作のおすすめ車種ランキングTOP7」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

キッチンカーのクレープ焼き器の選び方とポイント

つぎに、移動販売で使うクレープ焼き器の選び方について解説していきます。
クレープ焼き器としては「ガス式」と「電気式」の2種類があり、私が営業するクレープ店ではこの両方を所有。
冬場は暖房も兼ねて「ガス式」を使いつつ、春と秋はキッチンカー内の気温上昇を抑えやすい「電気式」というふうにうまく使い分けるようにしています。
ガス式と電気式ではかなり使用感の違いもありますので、キッチンカーではどのように使い分ければいいのか。
また業務用としてどんなクレープ焼き器を選べばいいのかについて、みていきましょう。
クレープ用の鉄板|厚さと大きさ
まずクレープ焼き機は鉄板の厚さが最低でも6mm以上と、分厚く作られています。
この厚みのおかげで鉄板の温度が下がりにくく、おいしいクレープ生地が焼けるというわけです。
また鉄板の大きさについてですが、各メーカーによって多少差はあるもののおおよそ『直径360mm』『直径400mm』の2種類に分けられます。
クレープの大きさとして、どのくらいがいいのかはオーナーによってそれぞれです。
ただし鉄板の直径より大きな生地は焼けませんので、とりあえず最初は直径400mmのものを選んでおくのが無難です。
生地を小さく焼くことは可能ですからね。
電気式クレープ焼き機のメリット&デメリット
電気式クレープ焼き機のメリット
- 一定の温度に設定できる
- 立ち上る熱気が少なく、夏場でも快適
では次に、電気クレープ焼き機とガスクレープ焼き機の違いについてみていきましょう。
電気クレープ焼き機の場合、希望の温度設定にしておくだけで自動で温度調整してくれるところが大きなメリットです。(家庭用ホットプレートと同じ感じですね。)
どんなに放置していても、温度が上がりすぎたり下がりすぎるという事がないので非常に便利。
さらに、「火」を使わない調理なのでキッチン室内の気温上昇がかなり抑えられます。
夏場、灼熱のキッチンカーの中でも比較的ラクに調理できるのも大きなメリットですね。
電気式クレープ焼き機のデメリット
生地を焼き続けていると一気に温度が下がってしまうため、連続して焼き続けることが難しい。
いっぽう、下がった温度を元に戻すスピードはガス式よりも時間がかかるという点では大きなデメリットだと言えます。
ノンストップで生地を焼き続けるとどんどん鉄板の温度が下がっていきますので、私は5枚ほど連続で焼いたら、温度が回復するのを待ってから再び焼くように工夫しています。
このデメリットをうまくコントロールしながら調理しなければならないのが、電気クレープ焼き機(100V)の唯一の欠点です。
電気式クレープ焼き機に必要な電力は?
なおキッチンカーで使う電気クレープ焼き機は、家庭用コンセントで使える100Vのものであることが前提となります。
家庭用コンセントは1か所1500wであることが一般的ですので、1500wを超える電力を要する商品は購入しない方が無難です。
ちなみに私が私用している商品は1400wのものですが、
- クレープ焼き機(100v,1400w)
- 冷凍庫
- 照明(LED)
- 音響
の4つを稼働させても、1500wの電源下でブレーカーが落ちたことはありません。
移動販売や屋台などでは、複数個所のコンセントを借りることは難しいです。
そのため、1500Wのコンセント一ヶ所で電力をまかなえる電気クレープ焼き機を選んでおくことを強くオススメします。
キッチンカーにおける電源調達の方法は、下記の記事でかなり詳しく解説しています。是非参考にしてください。

ガス式クレープ焼き機のメリットとデメリット

ガス式クレープ焼き機のメリット2つ
- 焼き上がりがふっくらする
- 火力が強く、連続で生地を焼き続けることが可能
つぎにガス式クレープ焼き機についてみてみましょう。
ガス式のメリットは、(プロパンガスさえ調達できれば)場所を選ばず調理できることです。
また連続で生地を焼き続けたとしても、ガスなら温度が一気に下がってしまうということがありません。
そのため、ノンストップで生地を焼き続けたいという方には絶対にガス式のクレープ焼き機の方がメリットが大きいと言えます。
ガス式クレープ焼き機のデメリット3つ
- 温度調整は完全に手動のため、常に温度管理が必要。
- 初心者は火加減の調整が難しい。
- LPガス(プロパンガス)がないと使えない。
但し、ガス式クレープ焼き器にもデメリットはあります。
一番厄介なのは、温度調整を完全に手動で行わないといけない点。
どんなに忙しい状況でも、鉄板の温度・火加減に常に気を配る必要があるんです。
また、どのくらいの火加減にすればどれくらいの焼き加減になるのか。見極めができるようになるまでにけっこう時間がかかるという点もデメリットです。
ガス式クレープ焼き機に必要なLPガスについて

なおキッチンカーでガス式クレープ焼き機を使用するためには、LPガスの契約が必要になります。
ですが近年LPガスの新規契約を断られるケースが多発していて、ガス式クレープ焼き機がつけないという方もいらっしゃるぐらいです。
(その時は諦めて電気クレープ焼き機を購入することをおすすめします。)
LPガスを新規で契約する方法についてはプロパンガスを個人で契約する方法のなかで詳しく解説していますので、必ず読んでおいてください。

LPガス・プロパンガスの契約ができない方は、移動販売や露店・屋台でガス式のクレープ焼き機を使用することはできませんのでご注意ください。
業務用クレープ焼き機おすすめランキング!
ここまで業務用クレープ焼き機のメリットとデメリット、特徴についてご覧頂きました。
さらにここからは、移動販売車では具体的にどんなクレープ焼き器を選べばいいのか、現場での実用性や価格をふまえたオススメ商品をご紹介していこうと思います。
「おすすめのクレープ焼き機TOP3」として、ランキング形式でご紹介していきますので参考にしてみてください。
第1位!千田オリジナル|ガス式クレープ焼き機400mm
おすすめポイント
火加減を最初に身に付けたほうがあとあとラク
電気代よりもガス代のほうが安価
第一位はこちら↑のガスクレープ焼き機です!!
火力調整が難しいので慣れるまでは大変かと思いますが、10回くらい練習すれば感覚はつかめてくるはずです。
ガスのほうがクレープ生地がふっくらと軽い焼き上がりになるというメリットもありますし、最初の1台に選ぶなら迷わずこの1台をオススメします。
第2位!KIPROSTAR|電気式クレープ焼き機400mm|100V|1400W
おすすめポイント
ガスの使用禁止エリアでの販売や、ガスを調達できない場合でも使用可能
第2位はこちら↑の電気クレープ焼き機!!
ガス式のクレープ焼き機をどうしても使えない場合は、電気式のクレープ焼き機を使いましょう。
電気式クレープ焼き機の中には10万円を超えるような商品もありますが、価格によって焼き上がりにそれほど大きな差が出ることはないと思います。(あくまで私感ですが。)
前述の電気クレープ焼き機でも十分な生地が焼けると思いますので、安心して使ってみてください。
第3位!コンロ+鉄板のガスクレープ焼き機
おすすめポイント
コスパ最高!
購入・使用するときの注意
紹介したコンロには種火がないので、チャッカマンで自分で着火すること。
鉄板の厚さは9mmがオススメ。6mmだと保温力が落ちるので商売には不向き。
第3位はこちら↑!!コンロと鉄板を別々に購入し、組み合わせて使うタイプのクレープ焼き機です。
このクレープ焼き機のもっともよい点は何といってもコスパの良さ◎
もっとも安価で購入できるという一点で、3位としてご紹介しておきます。
ただしこのタイプクレープ焼き機を選んでしまうと、キッチンカー走行中の鉄板の固定や片付けの手間がかかるので大変です。
- 鋳物コンロがとてつもなく重い
- 鉄板もコンロも熱く、冷めるまで片付けられない
- コンロのガス管部分?が長くてめちゃめちゃ邪魔!!
の3つの理由から、屋台や露店・移動販売車での使用はかなりストレスになります。
購入する場合はその点も考えて選んでみてください。
業務用・プロ用クレープ焼き機におすすめ!スパチュラ・スパテラ・トンボ
さてつぎに、クレープの生地を焼くときに絶対に必要になる、
- スパチュラ(=スパテラ)
- トンボ
についてもご紹介しておきます。
スパチュラ(スパテラ)
まず、わたしが使っているスパチュラがこちら↑の商品。11寸のものです。
過去に同じメーカーの14吋のものを購入しましたが、私にとっては長すぎて結局使わず・・。
スパテラは短すぎても長すぎても扱いづらくなってしまいますので、11寸くらいのものがおすすめです。
クレープ用トンボ
トンボはこちら↑のような『竹製の角形タイプ』を愛用中です。
ほかにもいろんな種類がありますが、どれを選んでもきちんとした技術で回していれば綺麗に生地が広がるはずです。
以上ご紹介した2つのタイプ↑はトンボ本体に適度な重さがあるので、比較的楽に回しやすく、丸型タイプよりもおすすめ!
是非これらの商品を参考にしながら、あなたに最適な道具を選んでいただけたらと思います。
クレープ生地の作り方・焼き方を学ぶ方法

クレープ焼き機の選び方が分かったところで、つぎはクレープの要である「生地作り・焼き方」を学ぶ方法の解説に移りたいと思います。。
クレープ移動販売店を始めるにあたり、先輩オーナーさんたちがどんなふうにして技術を習得していったのか気になりますよね。
わたしはすべて独学ではじめましたが、近年はフランチャイズのほうが人気があるように感じています。
そこで独学とフランチャイズではどんな違いがあるのか、さらに深堀りして見ていきましょう。
独学とフランチャイズ|メリットとデメリット
独学ではじめるかフランチャイズで始めるかについては、開業する方の予算や都合に合わせて自由に決めていけばいいと思います。
ただしどちらの方法ではじめるにしても、必ずメリットとデメリットは存在します。
メリット | デメリット | |
独学で開業 | ・オリジナリティのあるお店ができる | ・開業までに時間が必要 ・試行錯誤する力、行動力は必須 |
フランチャイズ | ・ひと通りのクレープ販売ノウハウが得られる | ・同系列のフランチャイズ店との差別化ができない ・まとまった開業資金が必要 |
とくに独学で開業する場合には、生地が焼けるようになるまでの練習やメニューづくりなど、時間をかけて試行錯誤をする過程が本当に大変です。
上記のメリット&デメリットを参考にしつつ、あなたに最適な開業スタイルはどちらなのか、じっくり考えて選ぶようにしましょう。
なお近年のクレープフランチャイズの場合は、販売するメニューやレシピに制限がないことがほとんどです。
フランチャイズで開業したあとにオリジナルのレシピに変更したり、オリジナルクレープメニューの販売を認める会社がほとんどだと思いますので、その点もご自身で確認してから契約に臨んでください。
クレープの作り方だけを教わりたい!
さて、「フランチャイズはちょっと・・・。でもクレープの基本的な作り方は誰かに教わりたい。」という場合には、こんな教室↓もありますのでご紹介しておきます。
料金|不明
講習内容|クレープ/たこ焼き/たい焼き/ラテアート/焼きそば/ホットドッグ/
/ワッフル/ドーナツ/カレーパンなど
開催場所|東京都足立区(最寄駅竹ノ塚駅)
料金|30,000円(材料費、講習費)*出張場所により、別途交通費が発生
講習内容|クレープの生地作り、焼き方、盛りつけ方など
開催場所|相談のうえ決定
じつは「作り方だけ」を教わる教室というのは、全国的に見てもほとんど例がありません。
興味のある方はこの2箇所のどちらかに問い合わせて、話を聞いてみてはいかがでしょうか。
キッチンカー・移動販売のクレープ作りのポイント
さてここからは、クレープ作りのポイントについて解説していきたいと思います。
ここで解説するポイントとしては、
- クレープミックス粉とオリジナルレシピの違い
- 移動販売に冷凍ホイップクリームが選ばれる理由
- キッチンカーにオススメの冷凍ホイップ
の3つです。
特に冷凍ホイップの扱いについては、初心者の方には絶対に知っておいていただきたい内容となっていますのでぜひ最後まで読み込んでみてください。
①クレープミックス粉とオリジナル生地の違い
クレープのキッチンカーで使われる生地は
- クレープミックス粉を使った生地
- 完全オリジナルレシピで作った生地
のどちらかとなります。
とことん追求した美味しいクレープを作りたい方には、断然オリジナル生地がおすすめ。
ですがこだわって色んな食材を入れると、計量が大変になるという欠点もあります。
いっぽうクレープミックスを使った場合はといいますと、添加物が入っているせいかどうしても不自然な風味が感じられて個人的には美味しいとは思えません。
(クレープミックスに加える食材やその他の工夫によって、おいしい生地に仕上げることは可能なのかもしれませんが・・・。)
またミックス粉の場合は基本的に水で溶くようにとの指示がありますが、そのとおり作ってしまうと他店の美味しいクレープ生地には絶対に勝てないでしょう。
お菓子作りの基本的な食材である、
- 小麦粉
- 卵
- 牛乳
- バター
などの食材は、やはり美味しく仕上げるために絶対に必要な要素だと思っています。
ですので仮にミックス粉を使ったとしても、加える食材の工夫をするなどして自信を持って美味しいと言い切れる生地づくりを目指してください。
②移動販売に冷凍ホイップが選ばれる理由

さて次に、クレープづくりで欠かせない冷凍ホイップクリームについて解説していきたいと思います。
これから開業される方の中には、
「業務用の冷凍ホイップじゃなくて、自分で泡立てた生クリームを使いたい!」
とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
ですがキッチンカーのクレープ屋さんで冷凍ホイップが使われているのには、理由が2つあります。
一体なぜなのか、更に解説を続けます。
理由1)「冷凍ホイップ」でないと保健所に許可されないから
まず理由の1つ目としては、「冷凍ホイップ」でなければ保健所に許可されないためです。
自分で生クリームを泡立てる過程では、食中毒のリスクが一気に上がってしまいます。
これを避けるために、キッチンカーで生クリームを扱う場合には安全に製品化された冷凍ホイップでないと使用が許可されないというわけです。
理由2)泡立てたクリームでは形が保てないから

2つ目の理由としては、泡立てた生クリームは冷凍ホイップに比べて仕上がりがユルく、クレープの形を保つことが難しくなるからです。
自分で泡立てた生クリームは風味もコクも圧倒的に勝っていますが、「形を保つ力」に関してはかなり劣ります。
キッチンカーのクレープ販売で高温にさらされやすい環境ともなれば、生クリームがダレて売り物にならなくなってしまうでしょう。
このような理由から、移動販売では冷凍ホイップを使うことが前提となります。
今は冷凍ホイップもたくさんの種類が販売されており、甘さや質感も商品ごとに違いますのでぜひ食べ比べて選んでみてください。
ちなみにいくら冷凍ホイップクリームを使っていても、解凍方法を間違えるとドロドロで形が崩れたホイップクリームになってしまいます。
冷凍ホイップを正しく解凍方法についてはこちらの記事↓で解説していますので、必ず読んでおいてください。

③キッチンカーにオススメの冷凍ホイップ
最後に移動販売のクレープ店でオススメの冷凍ホイップをいくつかご紹介しておこうと思います。
ホイップの比較検討の参考にしていただけると幸いです。
まとめ
以上、下記の6つのポイントについてまとめて解説してみました。
- クレープの移動販売でオススメの出店場所
- クレープの移動販売に必要な許可と注意点
- クレープのキッチンカーにおすすめの車種
- キッチンカーのクレープ焼き器の選び方とオススメ品
- クレープフランチャイズのメリット&デメリット
- クレープ作りのポイントと冷凍ホイップについて
コロナ禍でのキッチンカー開業はなにかと大変な部分もあるかと思いますが、今すぐの開業を目指さず、むしろ今のこの時期に開業準備を重ねるということも一つの方法です。
状況を慎重に見極めながら、美味しいクレープの販売ができるようにぜひ頑張ってくださいね!
それではまた☆